5. A Border

English description

 Music & Lyrics by Hiroyo Watanabe


ふっと息を吐く
ただそれを見つめている
静かな部屋
ぼんやりオレンジ色があたりを照らす時
あとどれくらい?

また、ふっと息を吐く
今度はどんな言葉を
頭の中には何もよぎらない
なぜ、泣くの?ただ、泣くの?
あとどれくらい?
あとどれくらい?

醒めない夜はなく
いつしか朝が来る
終わらない夢はなく
始まりの合図と信じてる
Everybody says
Everybody knows
そう、わかってる
私は、まだ、生きてる

ふっと息を吐く
遠い記憶が消えていく
匂いさえも 歌声さえも
意味のない 記号になる
あとどれくらい?
あとどれくらい?

朝が希望を運ぶ
それなら早く来て
待つのに疲れても
ここで待ち続けてる
醒めない夜はなく
いつしか朝が来る
終わらない夢はなく
始まりの合図と信じてる
Everybody says
Everybody knows
そう、わかってる
私は、まだ、生きてる


裏話:

この曲は、一枚目のアルバムのDuas Joiasにも収められている曲。

Rainと同じく、2020年から2022年の頭までのバンドのメンバーで録音したもの。

この曲は、10年間、がんを患っていた父の最期の3日間、私と母は、父と一緒に病室にいました。

その間に、ずっと、父と話をしていました。
もちろん、父は、意識もなかったのですが。

その時の部屋の様子を、私の気持ちを曲にしておきたかったのです。
忘れてしまいたくなかったのです。

悲しいというよりは、父の生き様を感じさせてくれるその時間を私がどう感じたかについてを記しておきたかったのですね。

きっと、誰の心にも何か記しておきたいことってあると思います。それを本当の思い出、メモリーというのかなって思います。


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