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機械的な音楽をあえて人力でやる。downy6月の振り返りと7月のツアーに向けて。

6月5日にdownyでSHIBUYA SOUND RIVERSE 2022というイベントに出演しました。

downyとしては7月のツアー前の最後のイベントだったので、ツアー前に良いパフォーマンスが出せるよういつも以上に準備しました
6月5日はフェス形式のイベントだった為、ワンマンライブと違いアーティストのステージ転換が多々あり当日ステージ上でのリハーサルに時間を割くことが難しいのですが、この日は転換時間に余裕があったのでしっかりサウンドチェックを実施しました。

サウンドチェック中

ありがたいことにライブ中は入場規制がかかったようで、サウンドチェック時からお客さんが沢山いたのですが、かなりしっかりステージ上でチェックをしたのでなかなかレアな光景だったのではないかと思います。

個人的なハイライトはdownyが3月にリリースした『枯渇』という楽曲をライブで演奏したことです。

生演奏すると無茶苦茶難しいこの曲。
Juke/Footworkというダンスミュージックのジャンルがあるのですが、この曲をロビンさんが書いてきた時にどうやってライブで再現したら良いか分からずやや困惑しました。

Juke/Footworkに関しては下記の動画が誕生した背景も含めてとてもわかりやすく解説されているので是非見てほしい。

枯渇がリリースされたのが3月。そこから個人練習でサンプラーのパッドを叩きながらリズムを体に染み込ませて、4月5月くらいからドラムの秋山さんとライブのためのスタジオに入りました。

僕個人は楽器のプレイヤーとしては優秀ではないので、ここまで仕上げるのにすごく時間が掛かりました。
downyは他のメンバーが超絶テクなのでついていくのが必死、、というか自分はサッカーでいうボランチ的なポジションでバンド全体の使っている音の帯域を見ながら空いているスペースに自分の音を入れる事や、メンバー(特にリズム隊)が演奏しやすい仕組みを作ることが役割として楽しかったりします。

こういった機械的な音楽を人力でやることで、ライブでは音源と違った生々しさやバグが一定数生まれることをロビンさんは狙っているのかなと勝手に自己解釈しています。
その辺りの話はロビンさんときちんとしたことは無かったな。

個人的に人力ダンスミュージックだとROVOとか(3ドラム体制の)ボアダムスとかがイメージするところではあるけど、downyはロックバンドとしてのフォーマットも濃く残っているのでまた違う感じですよね。
他のメンバーはどう思っているか分からないけれど、僕は4人体制の頃のバドルズの表現に強いシンパシーを感じています。

基本的に暗くて冷たい音楽を奏でているdownyですが、ライブの時に出る熱量はとても好きだったりします。
元々downyのファンで、途中から加入した自分としては自分が元々downyに対して持っていたイメージとは違ったライブをしているなと思う時はありますが、メンバーも自分も応援してくれる皆さんも少しずつ変わっていく部分と変わらない部分それぞれあると思うので、正解は分からないけれど自分がdownyの中でできる表現はこれからも探求していきますね。

裕さんが生前に残してくれた楽曲やギターのサンプルも大切に扱いながら、既存曲もアップデートしたいなと個人的には考えています。

弌のライブは毎回楽しくて6月5日は人体構造上おかしな体制でエフェクトのノブを回していました。

7月からはツアーが始まります。
このnoteを読んで少しでもdownyに興味を持ってくれた方がいたら是非ライブに足を運んでほしいです。
ワンマンライブなので終演後はエントランス付近もブラブラしたり物販にいたりする予定なので声かけてもらえたら嬉しいです。

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