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エスパルスの開幕戦について友人と語ってみたよのお話

友人:おう。エスパルス勝ったな。エスパルスにしてはやりよるな。

:少しバカにされている気もするがとりあえずありがとう。てか試合観てたのか。

友人:アビスパの次の対戦相手はエスパルスだろ(友人はアビスパ福岡サポ)。偵察みたいなものだ。ところでロティーナと言えば442だと思っていたが変則的なシステムだったな。これは想定内だったのか?

:唐突に本題に入ったな。でも導入を長々と書くのも面倒だから有難い。遠慮なく本題に入ろう。質問に答えるとこのシステムを想定していた人はほとんどいなかったと思う。442、もしくは少しひねった人だと3バックでといったところだ。

友人:それがふたを開ければ451だったと。それはどういう意図だったのか?

:それを知るには相手の特徴を考える必要がある。サッカーには相手があるからな。鹿島の攻撃の特徴を考えてみろ。

友人:知らんがな。それを説明するのがお前の仕事だろ。

:仕事ではないが流れとしては俺の役割だわな。いいだろう。まず鹿島はダイレクト志向のチームだ。なので一番に狙うは中央への縦パスだ。そのため攻撃時にはサイドハーフが内側に入って中へのパスコースを作るのが一つの特徴になっている。すると清水の守備はどうなると思う?

友人:当然、中を締めるわな。つまり守備ブロックが中央に収縮すると。

:上出来だ。で次だ。守備ブロックが中央に寄れば当然サイドが空くだろ。鹿島は中を締められたら空いた大外に上がっているサイドバックへ展開する。そしてしてスペースに速いクロスを入れてドンだ。

友人:中も外もケアとなると結構めんどいな。で、なぜそれが451に繋がるのかだ。

:鹿島の優先順位は第一に中央への縦パスだ。こちらとしてはまずこれを防きたい。442で横幅をコンパクトにしてもいいがボールを左右に振られた場合、かなり精密なスライド作業が要求される。犬飼なんかは縦パスを入れるのが上手いからな。

友人:なるほど。それで中盤に5枚並べたわけか。

:俺の想像だけどな。お前の言うとおりまず中村、竹内、ディサロで中央をふさぐ配置を取ったわけだ。

友人:ではサイドのレーンはカルリーニョスと中山の両サイドハーフがみるってことか。

:希望通りの返答だ。中々よい。話がスムーズに進むぞ。

友人:一人二役だから当然だ。

:それを言うな。この後やりづらいだろ。まあいい。ちなみにその答えについては半分正解といったところだ。

友人:じゃあ、もう半分はなんだ。

:その半分がちょっと面白いとこだ。鹿島はボランチが1枚下がって後ろ3枚でビルドアップすることが多かった。3枚に対してワントップのサンタナだけではカバーできない。なので中盤から1枚前に出してプレスにいく形を作っていた。特に中山が前に出ることが多く、サンタナと2トップっぽくもなっていたな。図にするとこんな感じだ。

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友人:余計ややこしいわ。とりあえず何となくはわかった。でも中山が前にいくとなると鹿島のサイドバック永戸が浮いてるな。そこへは誰がいく?前に出た中山をもう一度下げるのか?

:いや、下げない。相手のサイドバックへはこっちのサイドバックが出ていくんだ。

友人:原がいくのか。しかしそうなるとセンターバックの横にスペースができるわな。ここはどうする?センターバックがスライドするのか。

:いい質問だ。さすが一人二役。確かに鹿島の土居は盛んにそのスペースを狙っていた。原テルが前にプレスにいってスペースがあるからな。だがそこにセンターバックはスライドしないんだ。

友人:じゃあどうする?

:そこは中盤中央の3枚から1枚下がってカバーだ。上のシチュエーションなら竹内かディサロがカバーに下がる。このやり方ならサイドハーフの中山、カルリーニョスを高い位置にキープできる。守っていても相手に攻撃の牙を突きつけてる状態だな。またセンターバックもゴール前から動かさずにすむ。だから仮にサイドを破られてもゴール前はガードできてるわけだ。

友人:だがそうなると中盤の3人はかなり仕事量が多くなりそうだな。

:そうだな。特にインサイドハーフ役のディサロ、中村は前に後ろにとかなり大変だったと思う。交代の1枚目がディサロ、2枚目が中村だったのはそれを表しているのではないか。

友人:なるほどな。つじつまは合う。

:さらにだ。奪った時にカルリーニョスと中山がサイドの高い位置を取っているだろ。相手のディフェンスはそこを警戒して前に出れない。しかも中盤は相手のダブルボランチに対してこっちは3枚だ。だからポジトラ時に鹿島のボランチの両脇でインサイドハーフ、つまり中村とディサロが割と浮きがちになっていた。

友人:確かにディサロにボールが入っていたイメージはある。でもそっから引っかかることが多かったがな。

:そうだな。そっから先が上手く繋がらなかった。特に前半は。しかしそれは伸びしろだ。

友人:伸びしろとは都合のいい解釈だな。まあサポなんてそんなもんだ。それにしてももっともらしく語ったな。実際本当にそうなっていたのか?

:知らん。半分以上、俺の想像とつじつま合わせだ。

友人:長々と想像を語ってたのか。ずいぶんだな。

:戦術ブロガーなんてそんなもんだろ。攻撃についても言いたいが誰かが書いてるような気がするんでやめとく。これで終わりだ。

友人:お前以外はみんな真面目に書いてるわ。それにしても雑な終わりだな。最後にそれっぽいまとめを入れるのも戦術ブログの定番だろ。

:そういうのがめんどいから会話形式にしたんだ。じゃあ、またな。たぶんまたはないけど笑

友人:色々と本当に酷いな。まじで。




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