管理し過ぎるマネジャーさんたちへ…

「うちの部下はちゃんと働いてくれないんで、管理強化するしかないんです」… 残念そうなお話を見聞きします。確かに… と思える時もありますが、ほとんどが部下の方々には問題はありません。新人の方はもちろん、無能と呼ばれるベテランにも言えます。かと言って、組織の、上司・経営者の所為かと言えば、そうでもありません。強いて言うなら、時代の所為にしましょう!(笑)

人がほとんど携帯・スマホを持つようになって10年以上が経ち、その間に慣れ・育った人がどんなサービスを利用しているか… いわゆる「ネット社会化」です。企業ではシステムが刷新され、スマホやパッドで社外でも社内同様に意思決定できるようになり、学生も今やテキストは紙からパッドへ… 一般社会でも「ネットビジネス」「ネットスーパー」を使い、リアルにモノを見ず、信用で買い物する時代になりました。

管理… 何を管理してるのか… 今や「情報」が1番の対象です。カネもモノも情報になった今、仕事も「情報」になりつつあります。コロナ禍に人と接せずに仕事をする習慣も出来、人が集まる場に参加しなくて良くなって来ました。人が集まることが当然だったビジネスが大打撃を受けてる惨状を見れば明らかです。これは日本だけではなく、世界中どこでも同じです。余計に「管理」の出来がビジネスや組織の課題になるようにも思えます…

しかし、それは一方で正しく、もう一方では間違いだと言えます。人は「情報」にはならないからです。WEB会議が全盛になり、人も「情報」になってるように思えてる方も多いでしょう。もしくは「情報」になっていなくても、リアルな組織の中でだけではなく、「ノマド」な仕事の仕方でも成果をあげてれば良いですよね…って思います。ただ、そこにあるのは単なる「情報」への信頼ではないんです。シンプルに「成果をあげる人」が為す「仕事」への信頼です。ネットスーパーもそれを仕事にしてる人たちの「仕事」への信頼です。AIで人の仕事がなくなることも予期できますが、それでもAIを管理する人たちの「仕事」への信頼があってこそです。


管理は、組織を守る意味で大事な手段です。ただ、人を管理しようとするのは間違いです。アナログな人のコミュニケーションが元になる、人の作業や能力を多少なりとも向上させる方法です。やっていれば上下はするでしょう。システムで大いに管理できます。そこにリアルな人が居ることを忘れてはいけないんです。

「敬天愛人」… 西郷隆盛公が好んだ言葉とのことです。天を敬い、人を愛す… そんな管理をしたいものです。

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