アドラー心理学を『マネジメント』読みすると…

もはや名著『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』をどう読んだら良いのか?!結論から言えば、サブタイトルでもある「自己啓発の源流 アドラーの教え」を「セルフマネジメント」と読み替え、余裕のある方は「組織マネジメントの基礎」と読み替えることをお勧めします。

本の中でも触れられていますが、アドラー心理学では、人を心と身体とに分けず、心は行動をともない、行動には心の目的が表現されるとしては、それを「個人」つまり「人」と定義しています。
※個性とすると「動物占い」になりますのでお気をつけて(笑)

また、人が働くこと、組織で働くこと、仕事で成果をあげることは、類推解釈にはなりますが、「人生のタスク」を組織や事業を通して実現し、現代はより多くの、大きな成果があげられることで多くの人がそれぞれで成果を実感し、もしくは成果を見つけなければならないと言うことも出来ます。これに関しては、もはやドラッカーの『マネジメント』と同じであり、人生のタスクである交友や仕事、愛のタスクは組織社会の中で、組織をコミュニティと見なして、アドラーの教えをもとに実践、実感しなければならないと言うことが出来ます。つまり、アドラーの教えは、ドラッカーの『マネジメント』と共通し、人や組織の「コミュニティシップ」の先駆けだったとも言え、人の心理を生かしたマネジメントが現代の組織社会のマネジメントの基本であると言えます。

『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』は、悩める青年とアドラーのような哲人の対話集です。人、対人関係、グループ、組織に何が足りないかを教えてくれます。有名な「目的論」「未来志向」「課題の分離」など根本的な人としての生き方やコミュニティシップが今こそ人や組織に必要です。自分さえ良ければ良いのか?成果が上がれば良いのか? 社会や世の中が大事なのか? 答えはシンプルだったりします。

私も経験しましたが、シンプルであることが大切です。アドラーの教えのように、それはすぐにわかりますし、世界が違って見えます。家族には「めざとい」などとも表現されますし、仕事では「これが機会なんですね」とも言われます。世の中に「チャンスカード」と書かれたカードはありませんし、「問題です」とアラートしてくれることもありません。
※「危険です」はありますね(笑)

これぞ『マネジメント』読みです。

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