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book note

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読んだ本や気になる本など、「本」にまつわる記事を集めました。写真とつぶやきがメインです。
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#上橋菜穂子

なぜ物語を書く人生を歩んでいるのか。その問いを紐解く長い長いインタビューから生まれた一冊です。上橋さんの物語が生まれた必然を感じるお話でした。人間は、物語を共有することで、共同体として群れることができる。物語が破綻した時、共同体も壊れるんだろうなとしみじみ考えてしまいました。

広山しず
2か月前
11

読み終わってしまったー…。ついにシリーズ完結。長い長い物語の中で起きたあらゆる出来事が、激しくもゆるやかに収束していきました。最後のページ、あまりにも穏やかでとてもしあわせな気持ちに◎。読み終わってさみしいので、さっそく外伝を買いに行こうと思います。ドラマもアニメも見たい^^!

広山しず
2か月前
9

ファンタジーは架空の世界だけど、壮大な世界に矛盾はなく、すべて必然に感じる。それをすごいと思う反面、矛盾のなさが物語なんだとも思う。現実の世界は、矛盾だらけでわかることのほうが少ない。それなのに、すべてをわかった風に進んでいく。圧倒的な物語から学んだ現実の姿。

広山しず
2か月前
5

次々と、本当に次々と壁。それでも立ち上がって走るチャグムの逞しさが、うれしいようで寂しい。子どもと大人では、流れる時間が違うから、あっというまに遠くへ行ってしまう気がする。遠くへ行ってほしいけど、一緒に歩きたくもある。複雑な気持ち。最終章がついに始まってしまってしまったー……。

広山しず
3か月前
3

無謀でもこどもっぽい夢でもチャグムを応援したい。与えられてしまった地位から逃げるのも、胡座をかくのも、存分に利用するのも、ありなのだ。そこで立ち向かう道を選ぶ皇太子はかっこよすぎるでしょう。怒涛の最終章が気になりすぎて、もはや違う本が読めない現在です。

広山しず
3か月前
8

善悪は人が一人ひとり判断するもので、カミサマは決められない。決められないというか、決める気もないんだろうなと思ったり。人は簡単には死ないけど、それでも簡単に死んでしまうことも多い。わたしたちが今生きているのは、たくさんの奇跡と偶然のおかげかな。明日も笑顔で生きられますように。

広山しず
3か月前
5

家畜が狼の被害に遭う話をする場面で「鹿の王」を思い出した。違う世界の話なのに、地続きの同じ世界なんじゃないかと思えてゾクっとした。この世界ではないどこかの話なのに、現実としてそこにある気がしてしまう。バルサとタンダの関係もとても好き。恋とか愛では語り尽くせないたったひとりの人。

「旅人」は外伝的なお話とのこと。チャグムはなんてかっこいい大人に育とうとしているんだろう。出会った人に恵まれただけじゃなく、彼の資質なんだろうな。物語の中に生きる人たちを、近しく愛しく感じられる読書体験は、現実世界を生きるのと同じくらい大切。よき読書時間でした◎

広山しず
3か月前
7

文庫裏にあるあらすじを読んで「タンダどうしちゃったのよ!」と思ったのですが、彼らしい理由だったのでホッと(?)しました。読み始めたら止まらないので、もったいないと思いつつあっというまに読了。常に人は人でしかなく、悪魔でも天使でもないところがとても好き。

広山しず
4か月前
1

守り人シリーズ第二弾。今回も読み出したら止まらず。人は信じたいものを信じて、欲しい言葉を与えてくれる人について行く。怖いものです。人をたすけるのは、人を殺すよりむずかしい。本当にその通りだと読み終わってしみじみ。ファンタジーの世界でも、同じ地平にある世界だと思えるからふしぎ。

広山しず
4か月前
4

本を読みながら寝落ちするほど夢中でした。今を生きるわたしたちは、誰もがこの物語の登場人物になる。だからこそ、たくさんの人に本で欲しいと思う物語。外伝ではあるけれど、たしかに鹿の王の世界でした。わたしが今日も元気に生きているのは、ただの偶然に思えた。朝目覚め無事夜に眠る1日に感謝。

広山しず
5か月前
5

読み終わるのがもったいないと思いつつ、結局読んでしまいました。大号泣の最終巻。ごうごう泣きすぎて目と頭が痛いです。やっとタイトルの意味がわかり、物語が閉じた先の世界にそわそわ。すべての人が望む世界はむずかしくとも、いま成すべき道を歩む。何度も読み返したいすばらしい物語です。

広山しず
5か月前
7

心地よい緩急に飲み込まれつつ、あっという間に3巻も終わり。次で終わりだなんて読みたいけれど読みたくない。終わってしまうのがもったいないので、しばし他の本を読もうと思います。誰もが自分と自分の仲間のしあわせを願っているのに、うまくいかずに拗れていく・・・。

広山しず
5か月前
5

物語の輪郭がくっきりし始めた2巻。なんていいところで終わるんだ!と胸を鷲掴みにされました。が、3巻も準備万端です。「病はあまりにも不安定な武器」。病だけじゃなく、武器も兵器も、安定したものなんてきっと存在しないんだろうな。物語がどこへ辿り着くのかとても気になります。