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新渡戸家のこと

以前Facebookにも書いたことがありますが、私の大祖父は水戸の師範学校を卒業したあと、台湾総督府に勤めました。つまり、新渡戸稲造のもとで働いていたということになります。

新渡戸稲造は奥様の影響でクエーカー教徒でした。水戸にクエーカーの幼稚園があるのはご存知でしょうか。備前町の小友幼稚園です。東日本大震災で美しいレンガの建物は壊れてしまいましたが、横須賀満夫先生の設計により現代的な建物として蘇りました。

私の3人の子供は、クエーカーの教育を3年間受けました。小友幼稚園には、新渡戸稲造が来園した時の写真があります。宮崎園長は、クエーカーと武士道はとても似ている、と話していました。

この度縁があって、新渡戸記念館のお手伝いをすることになりました。ここには新渡戸稲造の墓もあり、貴重な資料がたくさんあります。この場所に、さまざまな知恵が集まっています。

『武士道』を世界に知らしめ、台湾の基礎を築き、素晴らしい教育者でもあった新渡戸稲造は、日本だけでなく世界の偉人であります。
このようなお仕事に携われることを誇りに思います。新渡戸博士に心から感謝します。

新渡戸記念館は、大正14年(1925年)に新渡戸稲造の意志でスタートしました。稲造の祖父・新渡戸傳は十和田の開拓を成功させた南部藩の侍でした。
ここには、三本木原開拓の資料と新渡戸家伝来の武具甲冑、新渡戸稲造の蔵書などおよそ8000点の資料が保存されています。来年2025年に創立100周年を迎えます。新渡戸記念館の建物は、モダニズム建築の研究家 生田勉が設計した歴史的な建物です。
 

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