【ルポルタージュ】ある行旅死亡人の物語

最近読んだ本について。

タイトルは「ある行旅死亡人の物語」で、ある大阪の記者が実際に取材し、リサーチを行ったルポタージュ。

「行旅死亡人」とは、身元や名前が判明せず引き取り手も見つからない遺体のことで、作中では大阪のアパートで大量の現金とともに見つかった「タナカチヅコ」という行旅死亡人の女性にフォーカスが当てられる。

ノンフィクションながらも、小さなヒントから少しずつ謎を解き明かしていく感覚はミステリー小説のよう。

その一方で、作中で登場する謎が全てすっきりと解決するわけではなく、やはり現実の出来事なのだと引き戻される。

読了後は現実に存在する行旅死亡人それぞれの背景について考えさせらた。


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