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陰謀論的・資本の謎

世界中の経営ビジネスが、know-howからcapitalへと転じてから35年が経過し、この間に過去100年間に蓄積した財経資本を凌駕する資本量が新たに形成された。
私は、この渦中に関わり続けてきたものでもあるから、よく分かるが、ノウハウ型のイノベーションが芽生えたとしても、そこに大規模な資本投資が加わらない限り、世界的な規模拡大に繋げることはできなかった。
ドルベースで「300〜500億ドル」程度が必要条件であり、場合には「1000億ドル規模の集中投資」があってはじめて市場変動を齎すことができたのだった。
自己資本で賄おうとすることなど、まったく馬鹿げた無益であり、自己資本などの概念が完全に消え去る場所に生じる潤沢な資本が追加され続けてはじめて、寡占市場への道筋が形成されることになる。
資本主義がキャピタルモンスターを通じて21世紀型の格差社会を生み出した、その実態を知らない限り、企業経営陣の能力が(その)会社企業を成功に導いたなどという虚構神話に騙されてしまう。

この35年間、資本の本態は、絶えず「隠されて在り」続け、統計データにも、株主名簿の「どこにも」記載しれてはおらず、しかし、歴きとしたStockholderである資本集合が存在する。

ひと昔の経営学などでは説明のつかない監査法人の高度な手法が開発されており、秘密裡に積み上げてきた多次元・高次解析プログラムが独自に応用されて資本会計内部に組み込まれているのでもある。

驚かれるかもしれないが、公式な名簿に記載されているCEOなどの会社幹部でさえ、その実体には触れたことのない「事実上のCaptalOwner」が巨大な資本構造に組み込まれている・・・・・・という、なんだか「怪しい・陰謀論」のような世界が、現代ではグローバルマネーの奥座敷に潜んでいる。

残念ながら、我が国・日本経済は、この種の陰謀論的・潜在資本主義とは無関係でもあるのて、どのように足掻いても、再びは1980年代バブル期の再現は不可能であり、その証拠のひとつが「大阪万博」の無惨な結果と、カジノ構想の大敗に繋がるはずである。

とにかく、投下資本が足りない。しかも、半端な額でなく、桁で「一桁違う大規模資金の調達」が不可能でもあったからだ。
今の日本では「5兆円」を引っ張ってくる力がない。
・・・・・しかし、5兆えん=500億ドルなど、世界規模のマネー市場では、取るに足らない規模の投資資本でもあるのです。

     以上、白雲斎・曰く。

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