組織を小さくした訳
JAMSTOREの創業者で元・役員、唯一の営業だった市位が、今年に入って諸事業あり、JAMSTOREの経営から退きました。役員退任を経て半年。いま思うことを書いてみます。
制作会社から、営業マンを排除した
彼だけが純粋な営業マンで、私を含めた彼以外のメンバーは「何かしら生み出せるクリエイター」が多く所属していたJAMSTORE。彼が退くことで、シンプルに制作機能だけを兼ね備えた「クリエイティブファクトリー」としての色を強めたのでした。
彼が役員を退いて約半年。個人で始めた屋号「JAMBASE」が、ずーっと水面下で営業していた中で、そろそろカタチになりそうな仕事が出てきました。それも地方✕リモートワーク✕専門スキルをテーマにした「@homeディレクター」の面々とも、クリエイティブファクトリー「JAMSTORE」とも、いい感じにコラボできそうな仕事が。
全ての出来事は繋がっている
一連の仕事については、まだコンプライアンスの観点から詳細には書けないのですが、全てはご縁で繋がっていたんだな、といま痛切に感じています。
7年前、私たちが法人化した当初、やっていた飲食店で試行錯誤の末にレシピを作った「キューバサンド」。これが今回、JAMBASEの新しい飲食ビジネスのキッカケになっていたり。
この飲食事業をすすめる上で、弊社のクライアントであり、私も理事に名前を入れていただいている、キッチントラック事業のモビマルもゆるく繋がったり。
そして、私がすすめているブライダル関連の事業は、いまから7〜8年前にお取引がはじまったウエディングプロデューサーさんと協業して、企画を提案することになったり。
半年前に市位が役員を退任したことも、
あの日、あの時に始まったあのお取引も、
いいことも、(一見)悪いことも、いろいろな事柄が、いまこの瞬間に、ちゃんと繋がっているのか、と思うと今はちょっと身震いがしています。
組織を分けたのは、「社長の器」ゆえ
年始に営業機能を外しただけじゃなく、6月には純粋な制作機能を株式会社JAMSTOREに残し、ディレクション機能は淀紙器製作所企画部にわけました。つまり組織の細分化、ダウンサイジング。
これはコロナもひとつの大きな要因ではありました。でももうひとつの要因は、私の「社長としての器」が大きい。このコロナ危機を、このサイズ感の船で“私が”舵をとってすすめていくと「沈没するな」と思ったのです。
私には、異なる性質のものたちを大きなひとつの船に束ねて引率していく、そういうカリスマ的能力に欠けている、そう自覚しています。
「そこは諦めないで頑張れよ、社長!」という叱咤激励の声もおっしゃるとおり。ただこのコロナ危機で、社長が悠長に「自己成長」なんて、言ってられなかったのも事実です。
「家庭の事情でキャリアを諦めない」というビジョンは実現しつつ、みんなと生き残るためにはどうたらいいのか。
組織のサイズを小さくして、私でも見渡せるサイズの組織に分けよう。もっとシンプルな組織にしよう。これがわたしの今年上半期にかけての判断でした。
まだダウンサイジングの効果は、その片鱗を見せ始めたばかり。いわゆるスタートラインにたったばかりです。でもこのプラスの変化・兆候は、経営者として絶対に見逃してはいけない。そう思ったからこそ今宵は誓いの意味をこめたnote更新。
もうすぐ6月も終わり。7月は飛ばしていきます。
ではまた。
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