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「ザ・ビートルズ: Get Back」のせいで「レット・イット・ビー」を見る気がしないのさ

今日からDisney+でビートルズの映画「レット・イット・ビー」が配信されている。2003年に『レット・イット・ビー・・・ネイキッド』が悪名高いCCCDで発売されたころから、ずっと映画が再び公開されるのを待ち続けていたけど、いまは見る気がしない。

あれは1980年代前半、中学生ぐらいだったと思う。TBSかフジテレビで深夜に「レット・イット・ビー」が放送されて、確か土曜日の夜だったから起きて見ていた。

当時はビートルズを知って1年とかそこら、まだ初期から中期の曲を聴いているのがメインで、だけどクラスの友達からアルバム『レット・イット・ビー』を借りて聴いていた。その映画だと思って見たのだけど、その時の記憶はダラダラと続くセッションにやる気のないメンバー(特にジョン)、そして挙句の果てには口論。だけど最後はビルの屋上で演奏して警察騒ぎという、正直何がなんだかわからない作品だった。

だけど、初期から中期のあの華やかに見えたビートルズがこんな険悪な状態であることがそれなりにショックだったことはよく覚えている。

そんな記憶を20年近く引きずり、『・・・ネイキッド』やブートレグでゲット・バック・セッションを聴くようになって久々に映画の「レット・イット・ビー」が見たくなった。だけどソフト化されていなくて、2000年代にポールが近々見せられると思うみたいな発言をしたような気もしたけど、一向にソフト化されなかった。

2021年、『レット・イット・ビー』のスーパーデラックス・エディションがリリースされ、それに伴って映画「レット・イット・ビー」も!なんて話が出たと思ったらタイトルは「ザ・ビートルズ: Get Back」で、3時間ぐらいの作品が3本って・・・。

俺は基本的に映像が好きではなくて、それはなぜかというと見ている間は他のことができなくなるから。音楽を聴くことであれば、聴きながら他のことをしていられるが、「見る」となると他のことをしたら十分にはいってこなくなる。それが3時間もあってなおかつ3部作ってなんだそれ・・・という気分になった。じゃあ1時間で区切ればいいじゃんと思うかもしれないけど、そういうことじゃない。

しかも、「ザ・ビートルズ: Get Back」で、険悪と思われたセッションがそうでもなかったみたいな評価や感想をTwitterで多く見たことでなおさら見る気が失せた。俺は「レット・イット・ビー」が見たかった。それで再確認をしたかったんだよ。

「ザ・ビートルズ: Get Back」は結局1場面も見なかった。

そして今になって「レット・イット・ビー」のレストア版だって。それだったら先にこっちをやってから「ザ・ビートルズ: Get Back」をやって欲しかった。俺の「レット・イット・ビーを見たい!」欲はすっかり失われてしまい、いまさらやられてもって思いの方がいまは強い。

そんなわけで、いまのところは見る予定はない。きっとしばらくしたら見たい欲が湧くのかもしれないが、その時はまた見る機会がないんだろうな。


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