最低限の今のSEO知識と『ネットで「女性」に売る』について、おすすめの本はなど
こんにちは。
umiです。
※本noteは以前毎週執筆していた定期購読マガジンのバックナンバーを改良したものです。基本的に単発でも完結するように書いています。
※最終編集日:2021年12月20日
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今回から3回程度(長ければそれ以上)にかけてSEOの基本について解説します。
一昔前のSEOといえばある意味「知ったもん勝ち」の世界で、有力な情報は表に出回っていませんでした。以前アフィリエイト歴10年以上の方と話す機会があったのですが、昔は完全な情報戦で、「取った取られたの世界」だったようです。今みたいにアフィリエイター同士が仲良くすることも本当に限られた範囲でしかありえなかったとか…
ただ、今のSEOはどちらかというと知っていることよりも「知った上で再現していくこと」の方が重要です。この「再現する」が難しいので現在はかなりオープンに情報を出すことができます。
とはいえ、やはり情報がたくさん出回っているため本当に良い情報、有力な情報を見つけるのはそれなりに労力が掛かります。なので今回から「これだけは知っておかないとSEOで戦うことができない」というSEOの基本について解説していきます。
また、後半では巷で話題の『ネットで「女性」に売る』という本について、思ったことを書きました。とても良書ですがなんか腑に落ちない…
今回もよろしくおねがいします。
1.最低限の知っておくべき今のSEO知識(その1)
最近はTwitterやインスタ、YouTubeなど様々なソーシャルメディアを利用したアフィリエイトが注目されていますが、2019年現在、やはりSEOを欠いてアフィリエイトは語れません。
2021年現在、ついにSEO以外でアフィリエイトでばりばり稼ぐインスタ勢やtik tok勢が出てきました!
ただそれでも「SNSはどうしても苦手。。。SEOで稼ぎたい」という人は多いですよね。
SEOの良いところは「一度上げるとある程度放置できる」というところだと僕は思っています。
例えば私はアフィリエイトをほぼ撤退して1年以上になりますが、未だに検索集客によって完全放置で月2~3万円くらいは入ってきています。
事業のメイン収入だったら致命的ですが、何もしないでAmazonで毎月それくらい買い物ができると考えるとまあまあ大きいですよね(笑)
おそらくTwitterやインスタ、YouTubeによるアフィリエイトの場合、単月で100万稼ぐことはあっても完全放置で3ヶ月間収益をキープすることは難しいと考えます。それがSEOによるアフィリエイトではある程度可能なんですよね。
※下の画像は30日(2018年9月~10月)のアドセンスレポート。うち2サイトは日々更新しているが他サイトは3ヶ月以上ほぼ放置。今となっては古い・・・
しかしそれゆえにSEOは簡単ではありません。
※2020年4月追記
下のグラフは2020年1月1日~2020年4月28日までのアドセンス収益。
圧倒的に収益の大きいメインサイト以外はほぼ放置サイトです
新型コロナウィルスによって3月、4月は大幅に売上を落としていますが、それでも放置していて4カ月で約8万稼いでいるのはありがたいことですね。
検索での上位表示はキーワードによっては単月で数百万から数千万円以上稼ぎ出すことが可能で、また上述した通り一度上がってしまえば場合によってはある程度放置しても稼ぐことができるため、個人ブロガー、アフィリエイターや法人アフィリエイターはもちろん、その道を専門とするテック系、非テック系の上場企業(リクルートやDeNAなど)までもがこぞってSEOに参入しています。
リアルビジネス、ゆわゆる店舗型のビジネスであれば通常物理的な距離さえ離れていればライバルになることはありません。しかしGoogleの検索エンジンというフィールドでは、特にある程度競争率の高いキーワードの場合、個人アフィリエイターやブロガーが東証一部上場企業との競争を余儀なくされることだって少なくありません。
その際にやはりSEOを知っているか知っていないか?
はかなり重要です。
特に昨今のSEOは情報がかなりオープンになり、ある程度「正解」「答え」が見えてきているため、多くのSEOプレイヤーはSEOを理解した上で「どうやって戦っていくか」に重点を置いています。
そのためSEOの基本的な知識を持たずして検索で上位表示しようとするのはもはや無謀としか言いようがないのが現状です。
「SEOの基本的な知識を持たずして検索での上位表示を維持することはできない」
と断言します。
というわけで前置きが長くなりましたが、今回から3回くらいにわけて、SEOの基本的仕組みについて解説していきます。
- Googleの目的を理解する
検索で上位表示する方法は一言で表すと、
「Googleの目的を理解して、Googleが目指すべき検索結果に沿ったページ(及びサイト)を作ること」
です。
ここでいうGoogleの目的とは、当然Googleの検索エンジンを利用する検索ユーザーの満足度を上げることです。
Googleは現在スマホのOS(Android)やYouTubeなど様々な事業を行っていますが、他社の追従を許さない唯一無二の存在である検索エンジンは紛れもなくGoogleのメイン事業です。
Androidの知名度はあがりましたが、それでもやはり未だにグーグル=検索エンジンというのが世の中のイメージでしょう。
Googleの検索エンジンの利用率は日本で90%以上(うち約30%はyahooだがyahooの検索エンジンはGoogleのもの)、海外を見ても中国を除くほとんどの国で80%を超えるシェアを誇っています。
Googleを巨大企業になし得たのは紛れもなく検索エンジンの成功です。
ただ、現状でシェアの大部分を占めるからといって、Googleがこれ以上の開発をやめてしまえばまたたく間に衰退していくでしょう。
Googleの検索が使いにくいと感じれば、amazonで直接探せば良いし、実際「信頼できない」と感じてTwitterやインスタなどで口コミを検索する人も増えていると言われています。
Googleを利用する人が減少すれば、ビジネスチャンスだと考えてAppleがどこかで買収した自前(笑)の検索エンジンをiPhoneにプレインストールしてくるかもしれませんよね。
そうなってしまわないようにGoogle社は検索ユーザーの満足度を上げるために必死に試行錯誤を行っています。
そのためGoogleは検索ユーザーを満足させるために、検索ユーザーの満足度が高いページ、サイトを上位表示しようとしています。これは(ほぼ)絶対的であり、今後変わることはないでしょう。
以下はGoogleの理念(Googleが掲げる10の真実)のトップに書かれている項目を引用したもの。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています
Google が掲げる 10 の事実
- 検索ユーザーの満足度を測る指標
Googleは検索ユーザーの満足度の高いページ、ウェブサイトを上位表示しようとするわけですが、もちろん人間の手作業で良いページ、悪いページを判断して順位付けを行っているわけではありません。一部クオリティレイター(品質管理者)によって半ば人力でページの良し悪しを評価している部分もあるようですが、原則Googleの自動算出(アルゴリズム)によって順位が付けられています。
コンピュータのアルゴリズムによって評価されるため、ページ、サイトの良し悪しは原則数値や単語(キーワード)などによって判別していると思われれます。
評価基準を大まかにあげると、
・被リンクの数
・参照元(被リンク元)のサイトの評価
・ドメインエイジ(ドメイン年数)
・サイト内のテキスト量(コンテンツ量)
・関連ワードの量、語彙の量、種類
・ページのクリック率、離脱率、リンクのクリック率
などなど…
Googleの人工知能がどんなに発達しても現状ではコンピュータには人間の感情がわかりません。読んだ人の役に立ったのか、役に立っていないのか、読んだ人が信頼できると思ったのか、思っていないのか、などは現状ではGoogleにはわからないのです。
コンピュータに人間の感情がわからないため、ページのクリック率や滞在時間、離脱率、巡回率などの数値で評価せざるを得ないでしょう。
例えば調べたキーワードで1位表示されるページを見た後に、離脱して検索結果に戻り、2位のページを見てブラウザを閉じたとする。
・調べる→1位サイト閲覧→戻って2位のページを閲覧→閉じる
この場合1位のサイトで問題が解決していない、つまり1位のサイトはユーザーの検索ニーズを満たしていないことになります。もちろんそれが一人、二人というレベルであれば、そういうこともある程度で済みますが、検索した人の殆どがそのような行動をしていた場合、「検索ユーザーの検索ニーズを満たしていない1位のサイトは1位にすべきではない」とGoogleが判断してもおかしくはありません。
これが近年Googleが重要視しているとされるUX(User Experience、ユーザー体験)による評価です。SEOにおけるUXの重要性については賛否両論あり、Googleは表向きには「ユーザーの行動で評価される」とはしていなかったはずです。
ただ、ユーザーの満足度を測る上で、ページのクリック率やその後の動向を計測し、検索結果に取り入れている可能性は非常に高い、と現在のSEO業界では通説になってはいます。
また、サイトの信頼性についてもGoogleは読者が信頼できると思っている人物なのか、また信頼できるサイトなのか、そうでないのか感情を読み取ることができません。そのためその業界で有名な人なのか、信頼のおける人物なのか、信頼できそうなことが書かれているかなどを、上述したユーザーの行動や、言及しているサイトの数(被リンク数)など、Googleにインデックスされている大量のサイトを分析して判断している予想されています。
例えば「SEO」というテーマであれば、SEOというワードがタイトルに入ったページを大量に分析し、頻出する語句を絞り出せば関連ワードを把握することが可能です。
関連ワードを把握できればそのページが何について書かれてあるかある程度把握することができ、関連ワードの分量によってページの専門性、網羅性をGoogleは把握することが可能なのです。
そうすることで感情のわからないコンピュータでもそのページが「何について書かれてあるページなのか」「専門性はあるのか」などを把握することができるとされています。
Googleの評価基準について詳しくは次回以降にまとめますが、今回はとりあえず、Googleはユーザー満足度を測るためにインデックスされた無数のウェブページやユーザーの行動などを大量に分析して判別している、ということだけ覚えておきましょう。
※インデックスされる、というのはGoogleの検索エンジンに、「順位付けの対象とされたページ」というイメージです。インデックスされていないページは通常検索で表示されません。
- 新語(新ワード)の動向について
「Googleはユーザー満足度を測るためにインデックスされた無数のウェブページやユーザーの行動などを大量に分析して判別している」
とするならば、インデックスされたページがまだない新しいワードに関する検索結果はどうなるのでしょうか。
これについてはやはり世間の認知が広がる前、Googleにインデックスされるコンテンツが少ない状態ではまともなサイトが検索結果に表示されることはありません。
例えば最近だと「note」や「VALU」、「CASH」といった一般ワード(一般的に使われる言葉)をサービス名称とするケースが立て続けに増えましたが、これらについても知名度が低く、それについて言及するコンテンツが少ない状態だった頃は、それらサービスの公式ページが上位表示することはありませんでした。
2019年辺りから利用者が増え、知名度がかなり上がったためか、それぞれ英語でしっかり入力すれば一位表示されています。
「note」で検索する人は文房具のノートでも、日産のノートでもなく、「つくる、つながる、とどける。」のnoteを指しているとGoogleは理解しています。ただしカタカナの「ノート」だと日産の独壇場です。
※2020年4月頃以降、カタカナでも「note」が1位になっていますね。これは「ノート」と検索する人の目的が、日産のノートよりもこちらの「note」の方が多くなったからだと思います。
「Googleはユーザー満足度を測るためにインデックスされた無数のウェブページやユーザーの行動などを大量に分析して判別している」
これがGoogleの現状であり、問題も出てくる部分でもあります。Googleは人間にわからないことはわからないのです。
以降SEOについては次回に続きます。
2. 『ネットで「女性」に売る』が腑に落ちるようで腑に落ちない
アフィリエイト業界だけでなくEC業界でもかなり有名な書籍、『ネットで女性に売る』は紛れもなく良書ですよね。
これまで「女性は感情で買う」で片付けられていたものを具体化されており、多くの男性は目からウロコな内容だったと思います。
「女性の購買心理の本質はシンデレラの物語にある」
「男性と女性とでは現実の捉え方が違う」
「女性は本来の自分はお城にいるべきと感じている」
などなど…
男性向けの少年誌、青年誌といえば通常「勝ち取り」「成り上がり」がテーマになっています。敵を倒したと思ったら更に強い敵が現れて、ボコボコにやられて、修行して再度挑んで立ち向かう、というストーリーは『ドラゴンボール』でも『幽遊白書』でも『ワンピース』でも同じです。
しかし少女漫画やレディースコミックなどはそれと大きくことなり、「何もしなくても勝手にイケメンが私を取り合う」、または「初めからお城に住んでいてイケメンが私を取り合う」というのがオーソドックスなスタイル。
かつて一斉を風靡した矢沢あいの「NANA」も主人公はなんの努力もせずに大スターのミュージシャンと付き合うようになります。
それらを少し読めば『ネットで女性に売る』に書かれているとんでもない女性の心理(失礼笑)は確かに正しいと感じますね。
- 何故そのような精神構造となっているのか
ただ男性側からすると、
「女性は本来の自分はお城にいるべきと感じている」
という精神構造はあまりにも理解しがたいです。
以前たまたまテレビで女性向けのバッグのテレビショッピングを観る機会があったのですが、「女性は本来の自分はお城にいるべきと感じている」ということをやはり理解しているのか、頻繁にそのバッグを持ってパリを散歩する女性の姿が映し出されていました。
その姿はバッグを利用する、ではなくただ単に散歩する様子。
ただパリを散歩するだけの様子でバッグの魅力を伝えていたわけです。
おそらく男性向けだと実際に利用している姿が映し出されるでしょう。
「こういう時に便利」
「ここにこういう物が入るから、こんな時にすぐに出せますよ」
という内容が男性には刺さりやすいです。
しかし女性はやはり、
「本来の自分はパリに住んでいる」
「優雅な暮らしをしている」
と妄想させる訴求の方が刺さるようです。
なぜそのように感じてしまうのか。
そう。何故が抜けているのがこの本の腑に落ちない点です。
何故女性はそのような精神構造をしているのか?
これに関してはやはり女性は古来から「受け身のライフスタイル」を送ってきたからではないかと思います。
「人間の脳は古来、石器時代からほとんど変わっていない」
というのが現代の進化生物学では通説となっているようです。
石器時代からほとんど変わっていないが故に、人間の感情は現代社会に適応していない部分も多く、(現代社会では)自分の利益にならないような行為を感情が背中を押して起こしてしまう、ということが多々あります。
例えば人間は(特に男性)は怒りがこみ上げてくると暴力を奮ったり、物に当たったりする衝動にかられますが、現代社会ではこういった感情は自分にとってなんの利益にもならず、むしろ不利益になるため邪魔な感情(機能)でしかありません。
しかしそういった感情は、日常的に争い事のある石器時代には士気を鼓舞するために必要だったと考えられています。
約200万年前に誕生したとされる人類の長い歴史から見ると、いわゆる文明が誕生したのはここ最近の話。現在発見されている最も古い農耕の痕跡は2.3万年前とされており、それまでのおおよそ約198万年間、人類は採集、狩猟、漁労で生活していたとされています。
ちなみに通貨が誕生したのは約4500年前のメソポタミア文明のものであるとされていて、そう考えると文明が栄える時代というのは人類史全体で見ればごく最近のことなのです。
長い間に培われた「人類の進化」はたかだか数千年程度で変わるものではない。
人類史では古来の人類も今とそれほど変わらず、集落を作り、「男が外で働き女が子育てをする」というライフスタイルであったというのが定説です。
男は狩りで獲物を取ったり、外部からの侵入者が来た際に男は武器を持って戦う。生死を掛けた戦いで使う武器や防具はもちろん見た目などにこだわらず、利便性を追求したものであることは想像に難くありません。余談ですが男性が角張っていたり、尖ったデザインを好む傾向にあるのはそういった背景があるのではないかと思います。
一方女性は妊娠から出産、育児までの期間が長く、その間自分で戦ったり、狩りをしたりすることができないため、おおよそ男性の力を借りて生活していたはずです。もちろん中には屈強な女性もいて男性同様の生活をしていた人もいると思いますが…多くの女性はおおよそ半世紀くらい前までの女性に近いライフスタイルだった可能性が高いです。
そのようなライフスタイルを送る彼女たちは自然と受け身の生活をしていたはずです。
古来の彼女たちは自宅で子育てをしながら、
「今の私は本来の自分じゃない」
「本来の自分はもっと大きなお屋敷ににいるべきなんだ」
と物思いにふけっていたのかもしれません。
というのが「女性は本来の自分はお城にいるべきと感じている」という女性の精神状態なのではないでしょうか。
3.なんでもQ&Aコーナー
- アフィリエイトに関するおすすめの本を教えて
これは本当によく聞かれることですが、ある程度のレベル(発生1万以上くらい)以上であればおすすめできる本はありません。あるとすればナタリー式の文章術の本ですかね。
後は参考程度にルカルカさんの本とか、染谷さんの本とか読んでみても良いかもしれません。上述した「女性に売る」も良書だと思います。
逆にあまりおすすめしないのはコピーライティング、セールスライティングに関する本です。これらの本はいずれも広告主側が読むための本で、アフィリエイトサイトで取り入れることができません。
ただ広告主のLPの良し悪しがわかってくるので一冊くらいは読んでおいた方が良いかも。個人的にDaigoの文章術の本とか、セールスレターの本とかはいらないと思います。
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