Googleの2種類の評価基準について、どっからどこまで書くべき他

こんにちは。

umiです。

※本noteは以前毎週執筆していた定期購読マガジンのバックナンバーを改良したものです。基本的に単発でも完結するように書いています。

※最終編集日2021年12月20日

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副業ブームの流れからか、やはりTwitter上にはブログやアフィリエイトの収入を願う会社員が増えたように思います。それに乗じて情報商材界隈で有名な方々もTwitterでよく見るようになりましたね。

反面アフィリエイトの難易度そのものはどんどん上がっているように感じます。特にSEOに関しては以前は深いところまで知らなくてもそれなりに長文を入れれば上位表示することが多かったですが、最近は上がってもキープすることはできません。というわけでここらでSEOの基本知識を身につけておきましょう。

というわけで今回は前回に引き続きSEOの基本(パート2)です。

前回はこちら

パート3はこちら

後半はいつものようにくだらない話にしようと思ったのですが、特に真新しいくだらないものを思いつかなかったため、真面目な話になりました。継続するって難しいですよね、というお話です。

では今回もよろしくおねがいします。


1.Googleの2種類の評価基準について

SEOを理解する、というのは言い換えればGoogleの評価基準、ランキングの付け方を理解するのと同じです。

Googleがどのような評価の仕方をするのかがわかれば、それに対する対策が立てられる。まさにSEO対策が可能になるわけです。

ではGoogleは一体どのような評価の仕方をしているのでしょうか。

前回でも解説した通り、Googleは検索利用者を増やすため、また利用し続けてもらうため、ユーザーの満足度をあげるページ(およびサイト)を上位表示することは明白です。端的にいえばユーザーが「良い」と思うページを上位表示するというのがGoogleの目的であり、使命であるわけです。

しかしGoogleはあくまでコンピュータにすぎないため、人間の感情を理解することができません。

そのためユーザーが「良い」と思うページがどうかは原則数値や単語(キーワード)などによって判別していると思われます。

具体的には、

・被リンクの数
・参照元(被リンク元)のサイトの評価
・ドメインエイジ(ドメイン年数)
・サイト内のテキスト量(コンテンツ量)
・関連ワードの量、語彙の量、種類
・ページのクリック率、離脱率、リンクのクリック率

などによって評価していると考えられています。

ここまでが前回のおさらい。


今回はここから更に細かくGoogleの評価基準について解説していきましょう。

上述した評価基準、及びそれ以外も含めて様々なGoogleの(サイト)評価基準はいずれも以下の2つのどちらかに分類されます。

1.UX(ユーザー体験)による評価
2.UX以外の評価

- UX(ユーザー体験)による評価

UX(User Experience、ユーザー体験)とは前回解説した通り、ユーザーの動向です。現在のGoogleは実際にサイトに訪問したユーザーの動向を分析して、評価している可能性が非常に高いとされています。

実際に評価しているであろうとされるユーザー動向には以下のようなものがあります。

・検索結果からのクリック率及び離脱率
・ページの精読率や滞在時間
・ページ内のリンクのクリック(回遊率)
・検索及びそれ以外(SNSなどからの)アクセス数

これに加えて最近では申込(コンバージョン)なども重要とされる意見が多いです。

検索結果のからのクリック率、というのは単純にクリックされる確率が高い方が検索ワードにマッチしていると認識され、逆に上位表示しているにもかかわらずクリック数が少ないと検索ワードにマッチしていないと認識されるというもの。1位のサイトより2位以下のサイトの方がクリックされていたら1位のサイトは低評価をくらう恐れがある。

画像1

離脱というのは閲覧しているページから離脱するというのではなく、検索結果に戻る、という意味で考え方です。例えば調べたキーワードで1位表示されるページを見た後に、離脱して検索結果に戻り、2位のページを見てブラウザを閉じたとします。

・調べる→1位サイト閲覧→戻って2位のページを閲覧→閉じる

この場合1位のサイトで問題が解決していない、つまり1位のサイトはユーザーの検索ニーズを満たしていないことになります。評価を下げるべきという考え方は正しいですよね。

ページの精読率や滞在時間は検索結果に大きく関係するという意見と無関係とする意見が双方同じくらいあるように思います。が、個人的にはあまり関係ないと思いますが、あまりも滞在時間が少ないページは検索結果に不要なページとされてもおかしくはないだろうとも思います。

ページ内のリンクのクリックに関しても、ただ単にクリックされれば良いというわけではないですが、クリックされる意味のあるリンクが配置されているページはユーザビリティがそれなりに高いと評価されるのではないでしょうか。

検索及びそれ以外(SNSなどからの)アクセス数というのは、単純にアクセスが多数集まっているサイトは良いサイトだと評価されるものです。TwitterやFacebookで注目を集めているページは価値があるページではないか?とGoogleは考えるというもの。これに関しては実体感で影響があると思っています。


いずれもあくまで可能性がある、という程度のものですが、どれもGoogleが把握しデータを取ることができるので検索結果に影響が出る可能性は十分高いです。


- UX以外の評価

「UX以外の評価」というのは文字通りユーザー体験、ユーザー行動以外の評価である。サイトそのものの評価とも言えます。

SEOで重要視されているサイトの信頼性、権威性、専門性、網羅性などは、ユーザーの動向ではなく、サイトそのものの評価によって順位付けがされやすいです。実際、E-A-T(Expertise - Authoritativeness - TrustWorthiness、日本語でそれぞれ専門性、権威性、信頼性)が最重要視されていると思われるYMYL(Your Money or Your Life、つまり金融や健康)の分野(キーワード)ではサイトの利便性(ユーザー動向)よりもサイトそのものの評価が高いページが上位表示されているケースが多いです。

具体的にいえば、金融や健康ジャンルでは、利便性の高いサイト(及びページ)よりもただ単に権威性のある公的機関のサイトや銀行や病院などの法人のオウンドメディアが上位表示されやすい傾向にあるということです。

ではGoogleはどのようにしてサイトの評価をしているのか?具体的にはおそらく以下の要素でそのサイトの専門性や網羅性、権威性、信頼性を評価していると思われます。

【専門性・網羅性】
・コンテンツ量(テキストや画像、記事の量)
・キーワード及び関連ワードの数、語彙の数

【権威性・信頼性】
・ドメイン年数
・被リンク数及び被リンクの質
・サイテーション(他サイトからの引用、言及)
・サイト運営者情報(Facebookなども影響あるかも)

Googleは機械学習によって言葉の意味、関連性をかなりの精度で理解することが出来てきます。そのためテキストを分析することでそのページの専門性、網羅性を把握することが可能です。例えば「脱毛サロン」の口コミサイトでは、より多くの脱毛サロンについて触れているサイトが専門性・網羅性が高いとされているでしょう。


ドメイン年数とは言い換えればサイトの運営年数の長さです。どんな分野においてもやはり長期的に運営されているものはそれだけで信頼性が高まります。特に長期的に更新し続けられており、長期的に検索ユーザーが訪問しているサイトは運営者、検索ユーザーともに利益をもたらしている可能性が高いため、すなわち検索結果に必要なサイトであると評価される可能性が高いです。


被リンクというのは外部サイトから「このページに詳しく書かれているから読んでみてね」とリンクを貼られることを言います。被リンクの数や質(どのサイトにリンクされているか)はかなり重要です。


サイトの運営者情報に関しては賛否両論ありますが、現在Googleはかなり重要視し始めていると考えています。ただし一切情報を出していないサイトが上位表示しまくっている例もあるので、重要かといえばそうでもないかもしれない。これに関してはまた後日にまとめようと思います。


上記の要素によってサイトの評価がされ、順位づけられる。どの評価基準がどれだけのウエイトを締めているか、などは誰にもわかりませんが、少なくともジャンルやキーワードによって異なってくる傾向はありそうです。


 - 上位表示するまでに時間が掛かる理由

SEOプレイヤーなら誰でも知っていることですが、新規で取得したドメインの場合、記事を投入しても上位表示するまでに少なくとも数ヶ月掛かります。

早くても3ヶ月程度、長ければ半年以上掛かることもありますよね。

何故新規ドメインは上位表示するまでに時間が掛かるのか?

これについては上述した「UXによる評価」と「UX以外の評価」を理解すればだいたい説明がつきます。

まず新しく作成したサイトはユーザーの流入がないため、「UXによる評価」がされません。よって検索である程度上位表示するまでは「UX以外の評価」、つまりサイトそのものでしかGoogleは評価しようがないのです。

もう一度「UX以外の評価」を見てみましょう

【専門性・網羅性】
・コンテンツ量(テキストや画像、記事の量)
・キーワード及び関連ワードの数、語彙の数

【権威性・信頼性】
・ドメイン年数
・被リンク数及び被リンクの質
・サイテーション(他サイトからの引用、言及)
・サイト運営者情報(Facebookなども影響あるかも)

新規ドメインで獲得したサイトの場合、このうち「ドメイン年数」「被リンク」「サイテーション」での評価はゼロに等しいです。

よって新規ドメインのアクセスのないサイトは「コンテンツ量」や「キーワードの数、語彙の数」、「運営者情報」のみで戦う必要が出てきます。現状で「運営者情報」はそれほど重要視されていないため、実質は「コンテンツ」のみで戦う必要が出てくるのです。

結果的に新規ドメインで始めたサイトは他社サイトよりもコンテンツで上回っている必要があり、そこから長く運用していって徐々にドメインを強くする(年数や被リンクを増やす)しかありません。

これにはかなりの時間を要するわけです。


 - 3ヶ月以内で上位表示するサイトのからくり

しかし実は中には3ヶ月以内、速い場合は1ヶ月以内で上位表示を実現し、早々に収益を上げるサイトもあります。

これについては主に以下のいずれか(または複数)に該当する。

・ライバルが少ないトレンドキーワードでの上位表示
・SNSでの大量流入によるUX評価
・中古ドメイン

まずライバルがほとんどいないトレンドワード(新しく発生したワード)の場合、サイトの強さがゼロに等しくても(検索意図を満たしていれば)上位表示が可能です。

例えばマイナータイトルの新作ゲームが販売されたとする。この際いち早く攻略サイトを作れば(他にライバルがいなければ)短期間で上位表示が可能です。

特定のキーワードを検索して満足出来る検索結果ではない状態は上位表示が非常に簡単です。検索ユーザーが検索結果に満足できないため、2ページ目、3ページ目まで探す。3ページ目に良さそうなあなたのサイトがあれば多くの検索ユーザーが熟読し、場合によってはブックマークしてくれる。そのようなサイトはGoogleは早々と上位表示してくれます。


「SNSでの大量流入によるUX評価」というのは『沈黙のウェブマーケティング』『沈黙のウェブライティング』で有名なウェブライダーが得意とする手法です。

上述したUXによる評価は実は検索ユーザーだけでなく、TwitterやFacebookなどのSNSによる流入も含まれます。新規ドメインでは検索からの流入がないため「UXによる評価」がされないというのは前述した通りですが、SNSであれば新規ドメインでも流入させることが可能です。

SNSから流入⇛UXによる評価⇛上位表示

という流れを生むことが可能です。というのがウェブライダーでは定説となっています。

実際に新規ドメインで作成したサイトをTwitterなどで公開すると、公開直後に高確率でアクセスが急増し、その後全体的に順位がベースアップする現象が見られました。これについては「リンク効果」と言われることが多いが実際はSNSから流入したユーザーの動向(UXによる評価)によって、サイトが再評価されていることが要因だと思っています。


中古ドメインの場合、最初から権威性に必要な「ドメイン年数」と「被リンク」を獲得しているため評価がされやすいです。検索からの流入も早いため、UXで評価され、3ヶ月程度でかなり上位表示出来る可能性があります。

実際に中古ドメインで運用してみましたが、ただサイト名と記事タイトル、見出しにキーワードを入れるだけで1ヶ月目くらいで100以内に出現しました。

ただしこういったGoogleの評価基準の裏を付くSEO(ブラックSEO)はペナルティを受けるリスクもあります。


まとめるとGoogleの評価には「UXによる評価」と「UX以外、サイトそのものでの評価」の2つ。

アクセスのない新規ドメインのでサイトを作った場合、サイトそのもので評価されるしかないため、他社に負けないコンテンツを地道に作っていくことが重要です。早く評価されたければSNSを使って流入を増やし、UXで評価をされる、またはトレンドワードを狙う、といった手法もあります。

ちなみに僕が作るサイトはトレンドも狙わずSNSの流入も狙わないため、始めて報酬を得るタイミングは平均半年~1年程度となっています。

根気がいりますねアフィリエイトは。


ここまでGoogleの評価基準について解説してきた。評価基準がわかったところで、次回は実際に上位表示するにはどうするべきか、について解説していきましょう。


3.なんでもQ&Aコーナー

このコーナーではなんでも質問をお受けしています。

 - どこまで書くか、のバランスについて

質問をさせて頂きたいです。noteでお答えいただければ幸いです。いろいろなサイトの記事の書き方に、「読者をその記事で満足させればよい」と書いてあります。読者が知りたいことを事細かに書けば満足して帰っていく。それが重要と書かれてあります。

例 沈黙のWEBライティングなど

ただ読者の質問にすべて答えようとすると1万字を超える事もざら。
読者が求めている質問にすぐたどり着かないとても読みにくい記事になる事になるのではないかと思います。

バランスが重要かと思いますが、どうもはっきりとした答えが出せずにいます。
このバランスの取り方はどのようにされていますか?

umiの回答

「どっからどこまで書くか」

という問題は一言では説明し難いですが、僕の考え方としては「最初から文字数を決める」というのが正解だと思っています。

実際僕は記事設計をする際に「このキーワードなら2000文字くらいかな」という感じで文字数から入ってます。

一例を上げると、

「学資保険」という単一ワードなら1万文字、「学資保険 第一生命」なら3000文字くらい、という感じで予め文字数で決めておいて書くというやり方です。文字数の目安は現在感覚でやってますが、ライバルサイトを参考にしても良いと思います。

そこで「この情報は必要だろう」という情報でその文字数に達したらそれ以上は書きません。一旦それで完了とします。

ビッグワードの場合検索ユーザーが求める情報が多岐に渡るので記事設計が難しいですが、やり方としては同じです。「この情報は必要だろう」と思う情報を入れて、最初に設定した文字数程度あれば完了とし、不足していればマニアックな情報で補います。

記事設計についてはまた別の機会にまとめますが、結局のところゴールを設定しないとダラダラとした文章になってしまうので最初に文字数などゴールを決めた方が良いと思います。

いったん仕上げておいて、後からヒートマップなどのツールを活用して修正します。


 - サイトに使う画像について

サイトに使う画像に前から困ってて、photoACとか使ってるんですが、なかなか良いのがありません。

画像に関してはどこから持ってくるのが、いいのでしょうか??

umiの回答

画像に関しては「photoAC」「ぱくたそ」に加えてイラストが必要な場合は「イラストAC」「いらすとや」などのフリー素材で十分です。これ以上必要な場合は「123RF」やAdobeの「Photostock」などの有料素材も良いです。

後は自前の写真なんかもあった方が良いですね。


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