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時制(2)各時制の形:進行形

ぼ〜っとしているとすぐ時間が過ぎていきます。時制の数について書いたのは、すでに5日前です。実は次に何を書こうか迷っていました。

まず、前回表にしました各時制の形を確認したいと思います。

意味的に不自然になる部分もありますが、例文として"I finish my job."とします。この形は現在形ですが、これを各時制に変換したのが下表です。

重要なのは、各時制で表現できること、表現すべきことがどんなものであるかということだと思います。学校で教えていると、まったく問題なく表現できること、すべきことが認識されている時制もありますが、誤解されているもの、十分に理解されていないものもありますので、ここでは、少しずつ解説していきたいと思います。

では、今回はわかりやすいものから…進行形です。

「進行形って何?」と質問されたら、皆さんはどう答えますか?色々な答え方があると思いますが、「ある時点で始まったがまだ終わっていない状態を表す形」と捉えるのがよいかと思います。ここから、2つの使い方が出てきます。

1.現在何かを行なっている最中であることを示す。
I am playing tennis.
こう言えば、今まさにテニスコートの上でボールを打っている状態を示すことができます。ゲームや練習の真っ最中ということです。
My father was drinking beer when I got home yesterday.
この場合も、私が帰宅していた時、まさにビールを飲んでいる最中だったということになるでしょう。

2.ある時点ですでに始まったいるが、まだ終わっていない状態を示す。
I am reading this book.

この文は、例えば友達にある本を見せながら、「今この本読んでるよ」と説明する際に使います。しかし、上の1とは違って、必ずしもその本を読んでいる真っ最中であるとは限りません。というか、友達に「今この本読んでるよ」と言っている瞬間は、本を読んでいないのです。ですから、この場合は、「この本、過去のある時点(昨日、一昨日、あるいは1週間前かもしれません)に読み始めたけれども、まだ読み終わっていない」ことを表すことになります。
We are still reviewing your application.
あなたの申請を審査中です=審査を開始しましたが、まだ終了しておりませんという意味です。この文も、2の使い方の例とと言えます。

この他に、近未来のことを示すために現在進行形を使うこともあります。これは、また別の機会に書こうと思いますが、英語には動詞の未来形(例えばgoという動詞が過去形になるとwentという形に変わると同様に、goという動詞が形を変えた未来形はありません)がないので、進行形やwillという助動詞を使ったり、場合によっては現在形を使って代用されているわけです。

まず進行形から説明してみました。次回は、現在形の説明をしたいと思います。


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