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LAXの苦い思い出

1978年8月、完成したばかりの成田空港から留学に勇み立って飛び立ちました。初めて着いた異国の地は、ロサンゼルス国際空港(LAX)です。

一通りの手続きを終えて出口を出たところで、ちょっと奇妙な格好をした若い女性が「すばらし〜い、すばらし〜い」と変な日本語で叫びながら僕の方に寄ってきました。インドのサリーのような服装をしていたような希薄な記憶があります。

そして手には、何やら教典のようなものが。。。

詳しいやり取りは全く覚えていないものの、彼女に30ドルくらいを寄付させられてような記憶があります。最初にアメリカで使ったお金は、私にとって何の意味もない、しかも大きくて分厚くて重い本のためでした。後から振り返るとだまされたのだと思うのですが、その時は何やら良い事をしたように思い、いい気分になっていたようです。

次の記憶は、LAXダウンタウンに向かうバスの中です。

窓の外に、石油掘削のためと思われる馬のような形の機械がいくつも動いていたことを、眩しいカリフォルニアの空とともに思い出します。

UCSBに入って英語作文のクラスを取った時に、このエピソードを書いたところ、それまでもらえなかったA-を初めてもらって感激したことを思い出します。先生は、クラスの皆の前で私の作文を読みながら、笑っていました。

今までに何度かLAXに立ち寄りましたが、行く度に思い出す経験です。(笑)

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