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スピーチを使った授業で

大学で、「スピーチを使って英語力、プレゼン力を上げよう」という講義を行っています。最近使い出した道具がGoogleが提供しているJamboardというしくみです。

オンライン上の白板あるいは模造紙をイメージしてもらうとわかりやすいと思いますが、このアプリを使うと、授業中に受講している学生全員が画面上にコメントを入れることができます。

コメントの方法は、手書き文字、付箋、テキストボックスなどですが、私の授業では、付箋によるディスカッションを多く行うようになりました。付箋は、受講学生が同時にいくつでも作成して、「白板」上に貼り付けることができます。ここで紹介している例は、スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った有名なスピーチに対する学生の感想を集めたものです。

まず、「白板」上のどこにどこにでもよいので、付箋を貼り付けていきます。皆が貼り付け終えたところで、「これをグループ化しましょう」という指示を出します。「白板」上の付箋は自由に動かせるので、あっという間に、同じような記述のグループがいくつも出来上がり、ディスカッションの整理が終了します。

学生からのコメントを一辺に集めることができる点、多くのコメントを集めそれをグループ化することで、集合知を容易に、かつ整理されたかたちで共有することができることで、非常に素晴らしいツールだと思っています。

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投稿は匿名とすることができ、音声による「発表」という形で発言を求めない分、内向的な学生でも「発言」しやすくなります。面白いコメントもたくさん飛び出します。今回の傑作は、「大学辞めちゃおっかな」でした。

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