100人の大人と繋がるプロジェクト@家庭版 1知窓学舎との出会い


 ぼくが変わるきっかけとなった知窓学舎。
中学2年になる直前の春休み、母が面白い塾を教えてもらったから行ってみる?と聞いてきた。あまり深く考えずに行ってみる事にした。

知窓学舎は探求型の受験塾で、先生方は塾の講師の他に仕事をしている。パラレルワークってやつだ。一番驚いたのは先生方が学校の成績を聞かないこと。宿題が無いこと。テストをしないことだ。塾ってよりも「もう1つの家」のような感じ。

入塾して最初の夏休み、合宿を高校3年生が企画した。寝袋持参してタコ焼きパーティーして、みんなで銭湯に行き、明け方までカードゲームをしながら寝ずに話をしていた。翌日はみんなで体育館を借りてバスケをした。
大手進学塾の合宿は、毎日授業が終わるたびにテストで評価されていた

こう書くと遊んでばかりいるみたいだけど、そんなことは無いのが知窓学舎。
勉強は楽しいものだ、知るって嬉しいものだ、と教えてくれた。

英語の授業で社会を学ぶとか、ウィキペディアの翻訳をするとか、何もかもが不思議だった。数学の授業では、公式を丸暗記するのではなくて、公式の成り立ちから、正しい証明まで教えてもらった。
国語はジャーナリストもしている先生が持ってきてくれる、中には日本のテレビでは全く報道されないようなニュースについて、歴史的な背景なども考えながら、立場関係なく授業に参加している全員で対話する。

先生の知り合いが遊びに来ることも多くて、映画監督・AI博士・学校の先生など・・・
一緒に授業受ける事もあれば、特別講義をしてくれることもあった。



僕が感じていた事
当時の僕はここで、大人はやりたいことを妨げてくる自分の敵ばかりではない事を学んだ。
塾長の矢萩先生は「なんでもいいからとにかくやってみる」「進路は学びたい人から、学びたい事を、学びたい場所で選ぶ」
偏差値の事を知窓学舎で言われたことは一度もない。一度もだ。先生は自分の好きな事をすればいいよと今も言ってくれている。


母の考え                          
中学一年のある日息子に時事ネタを振ったら「そんなのはテストに出ないから関係ない」「教えてもらったことがないから知らない」と言われ驚愕した。テストで高得点を取ることだけが目的になっていた。

職場の若手が「教えてもらってないからわかりません」と言い、叱責されて鬱になって退職する姿と重なる。

思考する様に促しても「テストに出ない」の一点張り。これはまずいと知人に相談する中で知窓学舎に辿り着いた。

塾長の矢萩さんから、とにかく動くとアドバイスを頂いたものの、何をどうしたらいいのか分からなくて、矢萩さんが登壇されるセミナーに追っかけの様に参加していた。そして「未来の先生展」で再び衝撃を受ける。

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