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前科者と呼ばれても、政治家として闘うワケ

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ー私を誰が嵌めたのかー 市長当選、逮捕、無罪判決、逆転有罪判決、そして、これから。 新聞やテレビでは報じられない事実を、私の目線から綴ります。
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#裁判所

#80 予想外の横やり

異例の展開。 裁判長による職権により、中森氏への再証人尋問。 私にとっても、世の中にとっても、すべてが明らかになる機会でした。 しかし、あってはならない横やり。意図的と思わざるを得ない横やり。 真相の解明がなされることはなく、結審に。 あとは、判決を待つばかりでした。 ■登場人物 私:藤井浩人 N弁護士:中森氏の弁護士。 >>>>>>>>>> 中森氏が生の記憶を裁判で証言。 事件の真相が、いよいよ明らかになる。 しかし、まさかの展開が待っていました。 中森氏の弁護

#79 中森氏、法廷へ再び

一審と比べ、控訴審は一つ一つの日程の感覚が大きく空いていました。 最初に決められた日程は終了。 このまま結審するのかと思いきや、検察側でも弁護側でもなく、裁判長が自ら中森氏を法廷に呼び、質問するという異例の方向へと進んでいきました。 この展開、私にとっては事件の真相に近づく絶好の機会となるはずでしたが... >>>>>>>>>> 予定されていた審理、X刑事の証人尋問も終わり。弁護人、検察官、裁判官の3者打ち合わせが行われました。検察、弁護人の双方の証拠は出揃い、控訴審

#46 本当にあった留置場エピソード

留置場での生活については、前話で紹介しましたが、その他の... ・入って早々に"市長"と呼ばれたこと ・被疑者として警察官が来たエピソード ・護送車に乗った時のエピソード ・担当さんたちの話 私にとって印象深かったことをいくつか紹介したいと思います。 >>>>>>>>>> 留置場では、今でも忘れられない出来事がいくつもありました。 まずは留置場に入って間もなく、数名から"市長"と呼ばれたことについて。 取調べが終わっても続いた接見禁止。外部からの情報は、弁護士との面会

#43 最後の取調べ

任意同行の日から、刑事と検事による取調べが毎日続きました。 手錠をつけ、パイプ椅子に座り続ける一日は、とても長く感じました。 毎晩寝る前に、その日のことをノートに綴りながら、残り8日、残り7日、6日、5日...と、勾留の日数を数えることで気を紛らわす毎日でした。 もしかすると、再び事件をでっち上げられ、再逮捕で更に20日間の取調べが行われる可能性も聞いていました。 そして、ようやく迎えた最終日。 新たな証拠も証言も出てこない中、捜査機関は、どう締め括るのでしょうか。

#42 日常を奪う人質司法

勾留理由開示公判で、裁判官がいかに頼りないものなのかを実感しました。 そして、勾留取消請求は却下され、さらに10日間の勾留延長が決定しました。 弁護団は、私を一日でも早く不当な勾留から解放するために、できる手段全てに着手。 それぞれの手続きごとに新たな書類が作成され、提出前には必ずアクリル板越しに確認してサインをしました。 しかし、その努力も空しく、すべての手続きが却下されました。いわゆる"日本の人質司法"の大きな問題を身をもって経験することになりました。 >>>>>>