ベリンガム。 ラ・リーガ11節

アウェイのクラシコ。プレシーズンでは完敗だったマドリー。どんな事情でも彼らとの試合は絶対に負けてはならない。スタメンは
ケパ、カルバハル、リュディガー、アラバ、メンディ、バルベルデ、チュアメニ、クロース、ベリンガム、ロドリゴ、ヴィニシウス。
52分メンディに代えてカマヴィンガ、63分クロースとロドリゴに代えてモドリッチとホセル、後半アディショナルタイムヴィニに代えてルーカス。

試合前の話題としてはメンディとカマヴィンガ、ロドリゴとホセルのそれぞれどちらがスタメンか。バルセロナの怪我人(レヴァンドフスキ、デヨング、ハフィーニャなど)がどれほど戻ってくるのか。他にもバルセロナの人間によるヴィニに対してのつぶやきなどもあるがこんなこと許されないし議論の余地はない。

試合の前半は明らかにバルセロナペースだった。4231のシステムにしてきたバルセロナ。マドリーはいつもの442。バルセロナはいつも通りの攻撃時325。クラシコではお馴染みになったRSBアラウホとCBによって3バック形成。LSBのバルデとRWB起用のカンセロがウイング、ガビとギュンドアンがセントラルハーフ、トップ下のフェルミンは右、LWG のフェリックスが左のIH、フェランがCF。
マドリーはこのシステムに対応するためにバルベルデがバルデにつく。433を基本形としていた時代の役割を復活。カルバハルは逆サイド付近までフェリックスについていくほど彼のマークに固執。フェルミンにはクロースがつく形となっていた。そのため、浮いたチュアメニがギュンドアンまで出ていくことになった。この形は後半まで継続だが、後半はマドリーがボールを持つ展開が多かった。
個人的にはチュアメニにフェリックスを任せてバルデにはカルバハル、バルベルデがギュンドアンについて、ロドリゴの根性となっていたイニゴへのプレスを助けられなかったものかなと考えていた。


この試合の勝利はベリンガム。だけで片付けてもいいもののようだが、全員の力があってこそ。ケパはいくつか重要なセーブをした。カルバハルはいつも以上の彼だった。リュディガーはクロスボールを跳ね返しまくった。クロースはいつもより広範囲のエリアをカバーした。チュアメニも前述の慣れないタスクをし、バルベルデは以前のタスクを思い出した。
途中出場のモドリッチとカマヴィンガはそれぞれのタスクを行いチームを明らかに好転させた。彼らはこのゲームのゲームチェンジャー。モドリッチの投入時に明確に433にした。これはベンチからの指示。そしてホセル。ホセルは彼ができることは十分やった。彼にこれ以上求めるには給料が安すぎる。

ベリンガムのミドルは何回見ても笑っちゃうくらいすごいし、決勝点ではまたもストライカーとなった。そしてそこまでの彼は攻守ともに十分やれることを証明した。前半は難しい状況の中、裏抜けやライン間での受け手になったり、落ちてきてゲームを組み立てようとした。守備でもガビとの対決で互角程度にはなっていたと思う。そして433のインサイドハーフはこれまでマドリーではほとんど行ってこなかったが、モドリッチ投入後からインサイドハーフとなり2得点。自分はドルトムント時代のCLくらいしか見たことはなかったが、それらで彼を見たことある人はインサイドハーフの彼はできるタスクが多くてスーパーであることはわかっていただろう。

この勝利で首位をキープしたマドリー。2位ジローナと同勝ち点、1試合消化の少ないアトレティコとは3差。落とせない試合が今後も続く中でCL のナポリ戦もある。カスティージャの選手も使いながら首位をキープしたい。

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