充実と大きな問題 ラ・リーガ17節

リーグ戦ではボトムハーフにいるが、ELで首位突破を決めたビジャレアルとの対戦。マドリーはチュアメニが復帰した。
スタメン
ルニン
ルーカス、リュディガー、アラバ(35分ナチョ)、メンディ(HTフラン)
バルベルデ、クロース(79分チュアメニ)
ブラヒム(84分ホセル)、ベリンガム(79分セバージョス)
モドリッチ、ロドリゴ

この試合は怪我のことを除けば充実した内容だった。前節のベティス戦で明らかとなった、4222のブラヒム、ベリンガムの2トップ下+モドリッチではフィニッシャーがいなくなる問題。この試合ではルーカスのマイナスクロス→モドリッチの折り返しでベリンガム、混戦からルーカス→ロドリゴ、ブラヒムの単独突破、高い位置で引っ掛けて奪ったロドリゴが倒されて起こったルーズボールを落ち着いて流し込むモドリッチ。後半にあっさり失点してしまったが、4-1での勝利。

前半の最初からがっつりプレスに行ったマドリー。お互い週中に欧州カップ戦があったために、早く試合を決めてしまえば休めるという算段だったのかもしれない。442フラットのビジャレアルにプレスをかけて実際いつものマドリーよりは高い位置で奪えているような印象を持った。予定通りなのか前半のうちに2点取れた。非常に大きかった。

「攻守の入れ替わりが少なく、自分たちがボールを持てる試合」はクロースはもちろんのことモドリッチも活躍できると誰もが感じているのではないか。この試合はそれに当てはまった。当然のように散らしまくる(特に愛人ルーカスへ)クロースと天性のポジショニングとボールタッチで攻撃に魔法をかけるモドリッチ。徐々に戻り始めている本来の中盤たちが怪我をしている間にこのような活躍をするベテランは本当にありがたい。


話は前半に起こった悲劇について。アラバが左膝前十字靭帯を断裂した。マドリーはクルトワ、ミリトンに続き3人目である。おかしい。21-22シーズンのCL優勝の立役者たちだ。本当に悲しくなる。試合数の多さが原因であることは明白だ。どのチームの選手も明らかに怪我をする回数も程度も大きい。みんな来シーズンに万全な状態で戻ってこられることを願っている。この試合で怪我をしていたバエナ、ジェラール、メンディも早く戻れることを願っている。
今シーズンの残りの話をすると、現状CBはナチョとリュディガーしかいない。既にCBでの出場歴があるチュアメニ、怪我をしているが候補に挙がっていたメンディあたりが起用できる。カスティージャの中では筆頭のマルベルとカリージョは怪我をしているようで、ありえそうなのはアセンシオか。ローンバックもうわさに出ているが、バジェホは怪我、ラファはバリバリのスタメンなのでどうなるかわからない。正直冬の獲得は高い移籍金を積まないといけないのであまり理想的ではないし、現実的にフロレンティーノが獲得しようとするか微妙なところ。

このようなことが起こり得るのがシーズンだが、あまりにもつらい出来事が多い。今季のマドリーの大体の型はできた。今季は離脱が多く、フロレンティーノの指示もあり、難しい状況だがよくチームを作ってくれたカルロ。カルロが最後でも延長でもCL優勝することは一番の目標である。まだシーズンは続く。

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