見出し画像

インパクトスタートアップこそスイングバイIPO

今、僕なりの仮説がありまして。

それは財務リターンとソーシャルリターンの二兎を追うファンドの出口、そしてインパクトスタートアップの当面の出口として、重要なオプションになるのではないかと思ってるのが、「スイングバイIPO」

スイングバイIPOっていうのは、スタートアップがいったん、事業会社の傘下に入って子会社となって、事業会社のアセットを活用させてもらいながら、会社を成長させ、十分育ってからIPOするという方式だ。

スイングバイIPOで有名なのがKDDI。この領域に力を入れてて、ソラコムがスイングバイIPOしている。


で、この方式はインパクトスタートアップにこそ、フィットするんじゃないか、と。インパクトスタートアップでの、スイングバイIPOの事例はないのだけど。

リターンとインパクトを求める事業はどうしても成果が出るまでに時間がかかる。ただでさえ,新規事業を事業会社の中でやるのに、様々なハードルがあるのに,インパクト系の新規事業はかなり無理筋だ。でも、会社の中期経営計画には「社会課題の解決」が掲げられている。

一方、リターンとインパクトの両立をスタートアップでやろうとすると、これもまた難しい。ただでさえ,スタートアップは全てが成功するわけではないのに、インパクトを求め始めると,投資期間内に成果を出すのは、無理筋だ

さて、どうする?

ここでスイングバイIPOだ。つまりインパクト系ファンドがスタートアップを事業会社へ売却できるくらいに成長させる。スタートアップは事業会社の傘下に一旦入り、人、モノ、カネを得て、成長する機会を掴める

事業会社にとっては、インパクト系の事業をゼロから立ち上げるのは難しいが、一定程度、成長が見込めるスタートアップであれば、取り込みやすいだろう。ゼロから何かを始めるよりは,ずっとリスクが小さい。それでいて,インパクトに寄与できる。

こうやって考えると、リターンとインパクトの両立が求められる世界こそ、スイングバイIPOが有効なのではないか、と思う次第。

事業会社の「不」も、インパクトスタートアップの「不」も、ファンドの「不」も、いずれも解決の一助になるんじゃないかなぁと。まぁ、妄想ですが。

#企業と行政のオープンイノベーション
#官民共創
#インパクトスタートアップ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?