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【ChatGPT4】同じキャラクターを生成する手法|選択編集

画像生成AIで同じキャラクターを笑わせる、怒らせる、何らかのアクションを取らせる、といった要望がそれなりにあると思います。

一貫性を持ったキャラクター画像の生成にはいくつかの手法があると思いますが、本記事ではChatGPTの選択編集機能を使って実験した結果を記載します。

選択編集とは何か?

選択編集とはChatGPT4で生成した画像の一部だけを修正する方法をさしています(OpenAIの呼称は別途確認します)

何らかの条件で生成した画像に対して、ユーザーが変更する領域を選択して変更に関するリクエストを投げると、AIが指定された領域だけをリクエストをもとに変更してくれます。

本機能を用いると、変更する領域として選ばれた部分だけが修正され、選ばれていない部分は「まったく同じ」画像を生成することができます。

選択編集の具体的な実施手順

  1. 何らかの画像をChatGTP4に生成してもらう

  2. Webブラウザで画像をクリックする

  3. 右上のマークの左端を選択する(図1)

  4. 編集したい領域を選ぶ

  5. 右側のチャット部に”選択した画像を編集する”が表示される(図2)

  6. チャットに変更内容を記載してChatGPTに送信


図1 手順3.における4つのマーク
図2 手順5.の表示状態


選択編集による画像生成例

《オリジナルの画像はコチラ》

《女性を笑顔にした画像がコチラ》

口元だけを変更するように指定しました。ChatGPTの機能を使うことでseedやgen_idなど利用しなくても一貫性のある画像を出力することができます。

《背景を図書館にした画像がコチラ》

背景を全部選択して図書館にするようリクエストしました。正直驚きの性能です…言葉も出ませんね。

生成例の考察 ①領域指定はかなり厳密に守られる

下記は女性を黒髪ショートした画像です。よくよく見ると茶色い髪の部分が前髪や肩のあたりに残ってしまっています。

これは変更する領域を指定する際に、足りなかった部分が前の画像から引き継がれているものと思われます。

つまり変更する領域として指定しそこなった部分は変更されません。領域指定はかなり厳密に守られるということが分かります。


生成例の考察 ②オブジェクトの追加は苦手

オリジナルの画像に「座っている男性客を追加して」とお願いしました。
椅子の大きさなどがちょっと違和感ありますが、一応生成してくれました。

さらに追加で「ラップトップを開いている男性を追加して」とリクエストを出してみました。

ChatGPTさんの返答では男性を追加したぞ!とあるのですが、PCだけが置かれており男性の姿はありません(ボールド部分)

An illustration in Japanese anime style of an intellectual woman in her late twenties, sitting in a stylish cafe similar to Starbucks. She has shoulder-length medium hair with a soft ambiance and wears square silver-framed glasses. She is dressed in a calm attire with a blouse and a cardigan over a turtleneck. She is drinking coffee with a relaxed expression. In the same cafe, another male customer is seated, and a new male customer is added, who is using a laptop. The background features a trendy cafe setting with wooden tables and shelves lined with various patterned coffee cups.

プロンプト

領域の指定やプロンプトによってはオブジェクトの追加は上手くいかないケースがあります。研究不足ではありますが、現状では思い通りになる確率は低いです。

欲しい画像を得るためのコツ

変更したいところが何か所もある場合はステップバイステップで1つずつ変更を加えていきましょう。

完全に分かれた異なる領域を同時に3つほど指定して、それぞれ修正を加えるようリクエストしたところ上手く機能しませんでした。

そこで1つの画像に対する変更リスクストは1つにして、小さい変更を繰り返していくことで所望の画像にするほうが良さそうです。

まとめ

ChatGPTの選択編集機能を用いることでseedやgen_idを用いくとも、高い精度で元の画像を保持したまま必要な変更だけを加えることができました。

オブジェクトの追加について、こうすれば上手く行くという情報あればコメントで教えてください。


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