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記憶がゆれる

指が止まる。

文章にタイトルを付けるのはいつ以来だろう。

思い出そうとする、回る、頭の中をめぐる記憶。

眠りの中で見る夢のように、

確かにそこにあったはずなのに

目が覚めたら、もう思い出せない。


あの人のことも、

あの人のことを考えた時間も、

それを文章にした日も、

あの文章のタイトルも。


指が止まる。

記憶がゆれる。

水が乾いて、雲が流れる。

ずっとそういうのを繰り返してる。


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