BOSE@ぼーず

エッセイやら小説やらを書いていこうと思います。誰かにささるといいな

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最近の記事

緑の疾走3

大型バス 8月の熱いさなか、試験を受験した。 試験は一般とそれより少し出世しやすいコースと二つ受けた。 どちらも合格し、「陸海空どこ選んでもいいです!」と マツモトキヨシが言う。 俺は、地元に帰ってこれるところがいいと、地元であることを 基準に、陸上自衛隊を希望した。 次の年の3月の終わり頃、教育が始まるということだったので、 俺は暇つぶしにバイトを始めた。 すると9月の頭ごろだったか、 「10月に入ってもらう。」ということになり 「新卒一緒じゃないんですか?」と尋ね

    • ポモ子舞う2

      2 男の味の舞 ポモ子は子供は、ポモ子がモテることも知っているし、 それが当たり前だとも思っていた。 なぜなら、自分たちもポモ子の遺伝子でできていて、 とてもモテるからだった。 特に長女はその特徴を受け継いでいて、 ぱっと見はハーフのようだった。 男からは毎週のように声をかけられたが 長女は断り続けた。 そんな長女に、ワイン片手にポモ子は言う 「男は慎重に選ばんとばい、チューハイじゃないっちゃけん。 男とワインは一緒、相性が大事とよ。」 と偉そうに言うらしいから、腹立

      • ポモ子舞う1

        1 初めての舞 「あ~!」 ネオンもチラチラと点滅するようないかにもという場末のスナック街を ポモ子はふらふらと歩いた。 さっきのバーでイカした男とデートで盛り上がるはずが、今は片方のヒールも失った。 ポモ子は恋多き女であると同時に、すぐにキレてケンカする。 そんな女だった。 「いつもこう、いつもこうなんよ・・・」と自然と涙がでる。 どんな男と出会っても、最後は必ずこうして恋を終えてしまうのがポモ子で唯一の特技は、次の日にはそのことを忘れてしまうということだった。 ポモ子

        • 緑の疾走2

          キヨシのはなし  遅れたことにクレームを入れたからか、生まれて初めて出会う自衛隊の人間がマツモトキヨシというこの状況を腹の中で笑わずにはいられなかった。 よりによってマツモトキヨシって・・・   キヨシはまだ汗を拭いている。私は、洋間のソファに案内をし、キヨシがしゃべるのを待った。「まずは本当に遅くなり申し訳ありません。」と、キヨシは年下の25歳の私に頭を下げた。年上の敬語ほど不憫なことはない。 「まず、自衛隊はですね、」とパンフレットをカバンから取り出して見せた。私

          緑の疾走1

          始まりのはじまり 平成13年夏ごろだった。 汗をかいた小太りのおっさんがハンカチで額をぬぐい玄関に立っている。 「私が、担当のマツモトキヨシと申しますっ!本日は自衛官採用試験をご希望ということで!」と息を上げて挨拶をした。 その汗ばんだおっさんに怯むことなく「あ、どうぞ。」と洋間へ通した。 その2週間前、俺のこれまでの20ほどある職の中に”公務員”がないことがどうも気になり、その選択の一つとして自衛隊を受験しようと当時の地方協力本部へ直接電話した。すると「担当をご自宅に向

          緑の疾走1

          はじめまして

           45歳で公務員を退職しました。はや1か月経ちましたがのんびり何もせず暮らしています。  かといって独身ですので誰かとしゃべりたいわけで・・・  誰も見てないだろうけど、なんか発信できればいいかなと

          はじめまして