見出し画像

山下達郎と竹内まりや 外伝 -1980- 僕と音楽と(16)

達郎が、初めてここ中野サンプラザに立った'80年。
その年、僕は、毎夜、会社の帰りに、シュカーベイブ発祥の地に程近い英会話の学校に通い、
恋人のいる米国に渡るためここに来ていた一人の女性と出逢う。

大ブレイクを果たした達郎は、その年の暮れに、再び、この中野サンプラザに戻ってくる。

日本が生んだ世界に誇れるミュージシャンのステージを、僕はその女性に観せたくて、彼女を誘った。

が、急に恋人が来日し彼女は来れなくなったと連絡があり、12月のサンプラザの僕の隣の席は空いていた。

でも、彼女は突然やって来たのだ。「約束したのだから」と。
その夜、僕らから10mほどのところで、歌ったのが、「La La Means I Love You」

終演後、「That's My Desire」の流れる中、
サンプラザの階段を、恋人の元へ駆け下りる彼女を、僕は見送った。

一年後の12月のサンプラザ、僕の隣に彼女はいた。

ここ中野サンプラザの山下達郎のステージがなかったら、娘達も、孫たちも、この世に生まれていなかったかも、という、人生は運命の一捻り(Simple Twist of Fate)。

2009年4月16日

TATSURO YAMASHITA Performance '08-'09 43th night

そして、今夜も、ここサンプラザの僕の隣に、彼女はいる。

決して仲の良かった夫婦でもないけれど、銀婚も越えた僕らの前で、達郎は、まだ、歌っていてくれる。

そして、アンコールの2曲目「アトムの子」が終わると、達郎は、小笠原君に近寄り、ds.の入り方を指示すると流れてきたこのイントロは...??!!

「セプテンバー」❣️えっ!? 出てくるの!!??

左手から、黒のドレスに身を包んだ、竹内まりや、登場!

ステージ右手、そして僕らのいる左手と、夫君以上のステージ・サービス(笑)。
マイクを片手に達郎に近寄ると、guitarを弾きながら照れくさそうにコーラスする達郎。

そのまま、コーラス席へ上がった竹内まりやを4人目のコーラスに、34年経っても相変わらず、一番好きな「Down Town」❣️

そして8夜目にして、ついにあの「Circus Town」を!

これだから、ライブは止められない。

これはいつか、あいつかそのまた子供が読むかもしれない物語。

本日の一曲
the Delfonics 「La La Means I Love You」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?