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目で見て口で言へ「ユルヤカにつづく」

スタジオ空洞で劇団ふくりん「ユルヤカにつづく」を見ました。

チラシ裏面

死後、天国へ向かう前に人(の霊魂?)が浄化されるためにとどまる煉獄を舞台にした「動きのある朗読劇」のようなお芝居でした。

「王」と呼ばれる人物が最初から最後まで舞台中央前面に背中を向けて座っている、観客の視界をあえて遮るというのは新鮮でした。客席に多少の段差はありましたが、役者が床に座ったり倒れたりした場合、最前列でなかったのでちょっと見辛かったですね。

死んで煉獄にやってきた主人公の生前のシーンが時折挿入されるのですが、照明や役者のテンションがシームレスなので最初はすぐにはそれとわからなかったです。衣装も黒で統一されていて、全体的に薄暗い照明だったので、緩急がもっとついていればより集中できてたかも、と思ったことです。後半アダという役の長い台詞、意味を伝えるというよりもっと歌のように聴きたかったですね。

坂巻さんは青年役。男性役は前にも何度か拝見していますが、やはり立ち姿がシュッとしていてカッコいいですね。今回黒い衣装だったので、まるで「カリガリ博士」に出てくるツェザーレ(眠り男)みたいだと思いました。

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