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ものぐさ太郎亜米利加活弁日記〜朝靄と学生街とハンバーガーのLA篇

ついにアメリカツアー最後の都市LAにやってまいりました。

ワシントンDCからLAへの機上で。雪を頂いた山脈。
これも飛行機から。砂漠ではないけれど、赤茶けた荒々しい土地。

この日もホテルにチェックインするのみ。UCLAの城下町というか、学園都市といった佇まい。いつものようにホテルの回りをウロウロ。(湿度が高いのか、太平洋側の海流のためか、早朝は朝靄が素敵な感じでしたね)

NYにもあったWhole FoodsとかTrader Joe’sとかTargetが徒歩圏内にあったので、物色。そろそろお土産を本格的に考えねばいけません。現金で買うか、カードで買うか。個包装のものがあれば手渡しするのに便利ですが、これがなかなかないのですよねー。あと、味もねー。うーん、悩ましい。(あくまでも個人の意見ですが、お土産って餞別とセットになっているものだと思うのですよ。だから、餞別もらってないんだったら無理してお土産買う必要はないと思うんです。といっても貰う側としては「餞別あげてないからお土産いらない。絶対いらない」と頑固に受け取らないわけではなくて、いただけるものは遠慮なく貰うんですけどね^^;)

構内にある学生向けのフードコートのお寿司屋さんで買った
カルフォルニアロール的なやつ。
大谷翔平が好きだといったハンバーガー屋さん。
ホテルの近所に2店舗くらいありました。

LA初日の会場はUnited Theater on Broardway。約100年の歴史を持つ、素晴らしい劇場です。なんと地下にはチャップリンやメアリー・ピックフォードが自作の試写をしていた部屋があるのです!

正面の様子。
舞台上から下手の飾り。ガウディみたいな装飾(知識が乏しい人の感想)
2階席から見た舞台。
チャーリーの試写室!

いやー、劇場内でバシバシ写真を撮ってもらったりしながら、まったく現実味がなくて、今こうして書いていてもホントにあったことだか正直わからないですねー。公演中、自分の出番ではないときは最前列端っこの席に座って見ているんですが、今回お客様で人形劇をやっている(らしい)女性にいろいろ質問されました。メールアドレスも聞かれたので、そのうちメールが来るかもしれません。(この方は、次の日のビリーワイルダー劇場にも足をお運びいただきました)

劇場ロビー付近のビリーワイルダーの写真の前で。

翌日からの二日間は、ホテルから歩けるくらいの近さのビリーワイルダー劇場。ここは、前回(5年前)のアメリカ活弁ツアーでも公演を行ったところだそうです。(ちなみに、このときワタクシは行っておりません)

劇場の入っているUCLAのハマー美術館。
アメリカ最後のお宿。

ビリーワイルダー劇場での初日ふた公演は無事終わり、いよいよアメリカ最終公演。プログラム5は、今までの演目とはまったく変わって、UCLAで35ミリフィルムの修復をした3作品のネタおろしという、ちょっとなかなかの演目になっているのです。ワタクシが説明するのは「Man and Wife」というメロドラマで上映順は最後なので、アメリカ千秋楽はマチネもソワレもワタクシが主任という、怖しいことになったのでした。

楽屋で失意のどん底のワタクシ。
あるいは主任の重責に軽く気を失っているワタクシ。
後ろの壁に飾っているのはマティスの「ジャズ」ですかねえ。

そして……この作品の台本をプリントアウトしたものを荷物に入れ忘れていることに気がついたのは、最終公演前日でした(ちなみにiPadには入っているので本番に支障はないのです)。日本だったらコンビニのネットプリントですぐなんですが、外国でどうやればいいのか、わからなかったので粛々と台本の直しだけはしていたところ……なんとビリーワイルダー劇場の控え室にプリンターがあって、メールでデータ送ると印刷してくれるという神サービスがあったのです!そして一度試したときはうんともすんとも言わなかった(注意書きに「気長に待ってください」とありました)のが、最終日ダメ元で挑戦してみるとあっさり紙台本が出来上がりましたーっ!やっぱ紙台本があると安心する!すごい!すごいよビリーワイルダー劇場!

初日の終演後、
Companion Book「The World of The Benshi」(豪華!must buy!)
にサインなどしている弁士3人。

というわけで、長いようで短かったアメリカツアーは終了。残すところは、帰国して早稲田大学大隈記念講堂でのプログラム6です!

帰りのロサンゼルスLAX空港で。なぜ気持ち内股になっているか、不明。
でもアロハ着ることが出来て幸せな感じは伝わりますね。

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