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目で見て口で言へ(映画篇)2本目「雷門大火 血染の纏」

早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点の企画「オンライン上映会+トーク 「旧劇映画の声と音 演劇博物館所蔵作品『雷門大火 血染の纏』を事例に」で動画配信されている「雷門大火 血染の纏」を視聴しました。目玉のまっちゃんこと尾上松之助主演映画のなかでフィルムが現存している数少ない作品の中から、エンパクが所蔵するこの作品は、かつてワタクシも声色活弁での上映に参加させていただきましたが、今回は歌舞伎俳優の中村京蔵さんが弁士をつとめ、伴奏として三味線、笛、鳴物に狂言方の柝が入るという贅沢さ!特に柝の音が入るところがもう鳥肌が立つようです。そして中村京蔵さんの活弁の素晴らしさ!声色活弁をやったときの自分を思い出すと本当に冷や汗が出てしまいます。上映前の解説も、上映後のトークも非常に示唆にとんだ内容でした(個人的にいうと、柴田さんの作品・上映解説では昨秋明らかにならなかったある疑問の解決の端緒を摑んだような気がします。また、中村京蔵さん、堅田喜三代さん、片岡さん、柴田さんのトークでは、京蔵さんの映像の速度に合わせる上での苦労や、無音の映像のどこにどのような音を入れるかといった堅田さんの試行錯誤など、興味深いお話が満載でした)。

こちらの映像は今月いっぱいまで視聴できるようですので、ご興味のある方は是非!
→ https://www.waseda.jp/enpaku/info/17676/

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