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目で見て口で言へ「武藤兼治第一回勉強会」

以前officePeaceMakerの舞台でご一緒した武藤兼治さんの弁士としての勉強会に行ってきました。上映作品は「血煙高田馬場」「大人の見る絵本 生れてはみたけれど」。前説で一切原稿を見ないで弁士の成り立ちなども喋っていたのは凄いなー、と思ったのでした(自分には出来ないので)。

開場中はマイクなしでお話しされてて充分声が届いていたので「さすが……」と思っていたら、本番が始まるとマイクを使っていて、ちょっと残念でした(感染予防のためもあったのか、スクリーンの方に向いて(なおかつ袖幕の中に入って)説明していたので、マイクなしではちょっと聞こえ辛いかも……という判断だったかもしれませんが)。両作ともさすがの口跡でした。

生れてはみたけれど」は前説で劇中何度も登場する電車(一両編成)のことについて熱く語っていた(ワタクシまったく知識のないジャンルだったので目から鱗でした)ので中説でそれに触れるかと思ったらそれはなしでした。

最後の語りが割とあっさりしていてなおかつ現代劇なら他の作品でも使えそうな無難なフレーズで、個人的にはここはばしっと謳い上げてほしかったです(というか、この作品の場合ここの処理が一番の弁士の色の出しどころだと思っているんですね)。今後も年2回の割合で勉強会を続けて行かれる予定だそうです。

会場のビルの一階の定食屋(居酒屋?)さんが美味しかったです。

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