目で見て口で言へ（映画篇）９本目「新宿タイガー」

アマプラで「新宿タイガー」視聴。

タイガーマスクのお面を被って、わかりやすいウィッグをつけ、重ね着をしてぬいぐるみをぶら下げ、時に巨大なラジカセを提げ、時に自転車に乗って新聞を配達したり集金したり。新宿タイガーは映画館の最前列で鑑賞し、ご贔屓の役者が出演する舞台に足繁く通う。そして終演後彼女たちとゴールデン街で盃を交わしながら褒めちぎる。なぜ彼はお面を被って新聞を配達するようになったのか、自らのことには口の重い本人や周りの人々に取材をして緩くぼんやりと点と点を繋いで行ったり行かなかったりするドキュメンタリー映画。

新宿タイガーさん、現在は配達はやめて集金だけやっておられるとか。ワタクシも何度か新宿ですれ違ったことがあります。いや、それにしてもこんなに映画館に通っておられるとは！素晴らしい。弁士としてお世話になっている新宿武蔵野館さんも、ちらっと出てきます（タイガーさんの友人として登場される方が、武蔵野館でアルバイトされてたり、とか）。この人の勁さには、ちょっと憧れますねえ。