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目で見て口で言え「ジョーのガレージ」「なぜけもののわかさはにがいのか(仮)」

2022年度TCdossroad短編戯曲集《花鳥風月》春」@雑遊見てきました。全部で10本の短編戯曲をさまざまな形で上演するショウケース的公演。ワタクシが見たのはそのうちの2本、一本目はパンクな男女の恋愛模様「ジョーのガレージ」、続いて高校生(だと思われる)若者たちのダイアローグのスケッチ「なぜけもののわかさはにがいのか」(スタートラフ)。スタートラフというのは、「長編構想戯曲のエッセンスまたは一部の上演」のことのようです。「ジョーのガレージ」は本当に若さのみずみずしさが眩しいくらいで、この短さもあって余韻が素晴らしく残ります。以前コント公演でご一緒した瀬尾さんがご出演された「なぜけもののわかさはにがいのか」は、作品全体の上演ではないにもかかわらず、切り取られ雑然と並べられた(という印象です)いくつかのダイアローグが何ともいえず非常に面白かったのでした。出てくる役者さんはまずまったく高校生には見えないですし、会話はわりと淡々と進んで場ごとの盛り上がりも特にないのですが、じわっと後で効いてきます。今年8月に長編が上演されるらしく、それが非常に楽しみな舞台です。

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