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「電気代高ぁ!!!」

こんにちは!ひろしま県民電力の全部担当者です。
タイトルが驚くほどダサいですが、先日私が電気代を確認した時の第一声をつかいました。壊滅的なタイトルセンスに心揺さぶられながら、今回の話を進めていきます。
今回の投稿では、【お客様側】と【電力会社側】それぞれの側面から
現状と今後の予測について話していきます。
誰にでもわかっていただけるような内容にするため、専門的な部分にはあまり触れず進めていきます。

1.電力小売り事業者も唸る電気代の高騰(お客様側)

まずは、お客様側の話から。私の実体験をしゃべらせてください。
「電気代高ぁ!!!!」とエコー強めに読んでほしいタイトルにしていますが、実際に請求金額を見て私と同じように口に出された方もいらしゃるとおもます。
私の家の電気代は、
8月分:【使用量:317kWh】【請求金額:11,080円】
9月分:【使用量:314kWh】【請求金額:12,013円】
このような感じでした。そりゃ、エコー強めになりますよね。
毎日電力のことを考えて生きている人間でさえもこうなります。
であれば、電力に詳しくない方はより驚くことでしょう。
物価も急激に上がっているなかで、プチ贅沢でさえも躊躇するようになりました。本当に厳しい状況death。

2.アクセルを踏み続ける電力仕入れくん(電力会社側)

そして電力会社側です。ニュースなどに出ている、【電気代値上がり】の言葉を具体的に説明しようと思います。
電気代値上がりの多くの要因は、【燃料費調整額】の高騰です。
何故高騰するのか、それは電気を発電する際の燃料価格が想定よりも、上振れしていることが原因です。分かり易いきっかけとしては、ウクライナ侵攻です。
というわけで、ほとんどの電力会社は、毎月のように燃料費を含んだ電力仕入れが高騰しております。そして、販売価格を仕入れ価格が上回る逆ザヤ状態となり、価格転嫁せざるを得ない状況となり、現在に至ります。
実はこのような厳しい出来事が2021年1月頃から続いています。
電力会社をやっている者の頭の中は、
①価格を転嫁すれば、利益は確保できるが、大幅な電気代高騰となるため、お客様が離脱し事業が成立しなくなる可能性が生まれる
②価格を転嫁せず、電力会社にて負担しようとすると、赤字が膨らみ事業が成立しなくなる
この①と②が脳内でメリーゴーランド状態になってます。(わたしは)
そもそも、電力事業をやっているのでもちろんお客様に少しでも喜んで頂ける価格でお届けするのが第一の目的の為、ここに添え切れてないジレンマに対しても頭を悩ませています。

3.混沌とした世の中の出口はどこに

これまで話した、この状況は一体いつまで続くのか。
ズバリ言いましょう!わかりません!
…というと、ここまで読んでくださった方に申し訳ないので、2030年までの大まかな予測をお伝えします。
私の見解としては、2024年から2025年頃にやっと落ち着きを見せるのではないか、と予想しています。安くなるとかではなく、落ち着いてくるのではないかということです。根拠はありません。ただ、根拠のない自信はあります。(笑)
国が発表した、停止中の原子力発電の再稼働はおおよそ2024年から。電力の逼迫や、逼迫による価格高騰はすこし落ち着くかと思います。
そこから原子力発電を稼働させると、使用後核燃料の課題(プルトニウム保有量の制約)への対応が5年以内には必要と予測されています。
細かい部分は(「原発再稼働で電力不足解消」は幻か、限界迫る使用済み核燃料 |日経エネルギーNext (nikkeibp.co.jp))こちらを見てみてください。
2030年にはまた新たな電力問題に直面し、今と似たような状況になっていたりして…なんて思ったりますが、そうならないように当社としても出来る事を取り組んでいきたいところです。

4.電力業界も新時代へ

2016年に電力の全面自由化がなされ、東京電力などの大手電力会社よりも安価であるという部分が第一印象として浸透し、「安さ」というバトンをつなぎ走り続けてきた電力自由化は今後どうなると思いますか。
今後は価格以外の付加価値に目を向け、選択をしていくことになると思います。電力会社も単に電力を供給する以外により高度な電力供給が求められるだろうと思っております。
というわけで、私は現在、価格以外の付加価値創造に頭を抱えております。(笑)

少し長くなりましたが、実体験と電力小売事業者からの今後についての予想などなどでした。
ありがとうございました!



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