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スペシャルメンター長田さんのご紹介・勉強会報告

今年度のCAPは、領域毎のプロフェッショナルがスペシャルメンターとして参画されています。
スペシャルメンターは期間中1回ずつ、トップクライム・ベースキャンプ双方の参加者へ向けた勉強会を開催!
第2回目の勉強会は、長田 耕介さんに担当していただきました。


スペシャルメンター 長田 耕介さんのご紹介

第7期CAPで「事業創造」のスペシャルメンターを担当していただく長田 耕介さんは、新規事業・不動産メディアのコンサルティング、スタートアップでの大手企業のオープンイノベーション支援など新規事業創出を目的としたプログラムを経験されています。

現在はアーキタイプ株式会社にて社内起業プログラムの設計・運営や各種事業開発プロジェクトを担当されています。

CAP参加者の誰にとっても重要かつ喫緊の課題である、事業アイデアについて、今回は講義していただきました。

スペシャルメンター 長田 耕介さんによる勉強会

今回のテーマ:事業アイデアの考え方について

長田さんに教えていただいた、アイデア着想やビジネス仮説構築の際に持つべき思考や観点の一部ご案内すると…

Q:良いビジネスアイデアの条件とは?
A:良い課題・ニーズ(大きくて、一定以上解決可能な課題)に着目したもの
課題を解決した時に生まれる価値が課題の大きさによって決まり、価値の大きさが対価の大きさになるため

解決策の質よりも、課題の質を高めることを優先
良質な課題を見つけると、良質な解決策にたどりつきやすい

切実な課題・ニーズを見つけることが重要
「あったらいいかも」な解決策に対価は支払われない

課題・解決策発想の切り口
・事例ベース(海外で注目されている/最先端サービスなど)
・原体験ベース(自身や周囲の人が感じている不満)
・マクロ動向ベース(予測されるユーザー行動や環境変化から)
→事例・原体験ベースでアイデアの種を「探す」ほうがやりやすい
ただ、単に事例をパクるのではなく、起業家の思考プロセスを遡ってもとの事業案を参考に何を変えればいいのか導くことが重要

パッと思いつくビジネスアイデアは解像度が低い
・事象の要因を深く掘り下げる必要がある【深さ】
・幅広く、様々な視点で要因を把握する必要がある【広さ】
・要素を分解する粒度が適切か、要素間の関係性を把握する必要がある【構造】

顧客の意見を聞くだけでなく、状況や発言などの事実をもとに顧客のインサイトを得ることが重要

仮説を作って、何度も行ったり来たりしながら精度を高めていく

定量・定性調査はニーズの把握のために重要(起案者の思い込みがリスクになる)
プロダクト・サービスを作る前の調査が成否を分ける
初期の課題・解決策の調査は定性調査(インタビュー調査)がメイン

トップクライム参加者は隔週で実施しているメンターとのミーティングでもアドバイスされている、ニーズ・課題の把握。
今回の講義により、その理由と方法の理解を深め、参加者はさらに具体的に行動しやすくなりました。
長田さん、どうもありがとうございました。