被服支廠ニュースまとめ（2021年上半期～6月まで）

2021年9月8日 17:10

2019年12月に、広島県が被服支廠についての報道が始まった。「耐震強度が不十分であり、維持管理のための財源が確保できないという理由から、4棟のうちの県が管理する3棟を、1棟のみを残して残りの2棟を解体する方針をまとめた。また、国が管理する1棟も解体を視野に入れた検討がされている。」ということが契機だった。連日、全国紙・地方紙の紙面に「被服支廠」の文字が現れるようになった。わたしたちは被服支廠キャンペーンとして、建物についての対話の場をつくるために、情報を集め、発信するようになった。オンライン署名プラットフォームchange.orgで声を集め、noteではニュースまとめ、Twitterでの発信、速報はFacebookページでも。noteで、ニュースをまとめてみると、国の判断、県の判断、市の姿勢、市民の思い、思いあるひとりの行為が、流れるように見える。中国新聞社編（1995）『年表ヒロシマ：核時代50年の記録』を読んだときにはじめて、広島に立ち上がったいろんな動きが見えてきたことを思い出す。広島出身ではないわたしが、大学時代を過ごした町で出会った人々の背景にある地域文化として、広島を捉えるだけでは足りなかったいろんなことを理解していく手がかりになった。あの記録には敵わないけれど、いつか、被服支廠について建物の解体の方針からの転換を知りたい、研究したいと思ったひとが、どの新聞に当たればよいかというのが分かればいいなと思っている。今後は半年単位くらいで、ニュースまとめを更新していこうと思います。

被服支廠に関する報道を時系列にまとめています。
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●2月5日
中国新聞
被服支廠　予算計上せず　広島県２１年度　判断先送りの公算

●2月11日
朝日新聞
広島県の当初予算案、3年連続1兆円超　DX・減災推進

●2月12日
中国新聞
予算化　広島県見送り　被服支廠保存・サカスタ建設　２１年度当初案

●2月15日
中国新聞
被服支廠の重文調査「必要」　広島県が認識一転　財源面を考慮

●2月19日
朝日新聞
被服支廠の解体方針、見直しへ　湯崎知事が議会で表明
中国新聞
被服支廠方針　見直し検討　２棟解体１棟保存　知事が初言及

●3月2日
中国新聞
被服支廠　解説冊子贈る　広島　紙クラフト作家、２０５校に

●3月3日
中国新聞
被服支廠　動画・ＶＲ公開へ　土地家屋調査士会が制作

●3月9日
中国新聞
被服支廠議論　既存研究会で　広島知事

●3月18日
朝日新聞
（聞きたかったこと　広島）記憶ないが　思い語れる

●4月6日
中国新聞
ヒロシマの空白　口伝隊１９４５年８月　＜中＞　報道戦士

●4月15日
毎日新聞
ガタロさん「旧陸軍被服支廠」描く　被爆建物残す意義問う絵画展

●4月18日
毎日新聞
広島の歴史、保存活用か解体か　旧被服支廠、残す意義訴え　ガタロさん絵画展　広島　／広島