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「自己の存在」を見出すことが「個別最適な学び」になる

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個別最適な学びを語ったら、「自己の存在」を求める子どもの姿が見えてきました。さらに、「自己の存在」を友達の中に見出した時、自己の有用感を感じていたのです。そんな授業のノウハウを詰…
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個別最適な学びを考える

個別最適な学び‥って何? さて、このブログでは、定年退職した元小学校教員が、子どもの「学びにくさ」に寄り添いながら明るい気持ちで指導できる方法を紹介します。時には筆者独自の視点で開発した「目から鱗だ」と同僚から感動されたスキルや、時には行政機関の資料を引用しながらロジックに解説するなど、思うがままに書きつづり、子どもの指導で疲れ切っている先生たちへエールを送りたいと思っています。 では、いよいよ本題に入ります。 「個別最適な学び」は、以前は「個に応じた指導」とも呼ばれて

授業で子どもは何を求めているの・・?

勉強ができることだけではないのです 授業という学びの場において、子どもたちが求めているものとは一体何なのでしょうか。 本の知識のコピー?先生からの称賛?空気の様に目立たないこと? もちろん、子どもたちは「勉強ができるようになりたい」と一番に返答するでしょう。裏を返せば、「先生が勉強ができることを一番喜んでいる」と刷り込まれているとも言えます。なぜならば、算数ができる子が、アンケートで「算数が好き」と答えないことがしばしばあるからです。 子どもたちは、「自己の存在」を求めて

見逃してしまう「助けて」のサイン

子どもの動きにヒントあり 算数の授業で、子どもが次のような動きをしたとします。 消しゴムを落とす 椅子の上で正座・曲げた足の上に座っている 開いたノートの途中から字を書き始める 正面ではなく、斜めの方向に向かって座っている 消しゴムや定規を雑に置いている 消しゴムがない 現役の小学校教師であれば、クラスにいる数人の子どもたちを思い出していませんか?子どもが無自覚にこの行動をして、しばしば見られる行動ならば、この行動パターンは「サイン」です。 その行動には理由

子どもの「見落とし」へのアプローチ

先生と同じように見えていない 以下の子どもたちは、「見ようとする範囲がせまい」ために生じる行動パターンです。小学1年の国語の本は「分かち書き」で記述されてますが、3cmから5cmくらいの長さで区切られています。(もちろん文節で区切られています)目から30cm離れている平面上の「3から5cmの幅」の範囲ならば、文字の形を認知できるのだと考えられます。(教科書の指導書の記述を見ると、文字を追うことを「眼球運動」というらしいです) ここでいう「見ようとする範囲がせまい」と思われ

子どもの「聞き逃し」へのアプローチ①

「聞き逃し」は短期記憶とつながっている 学習中における「短期記憶」とは、ウキペディアでは「短期記憶 (short-term memory, STM) とは、記憶の二重貯蔵モデルにおいて提唱された記憶区分の一つであり、情報を短時間保持する貯蔵システムである。」とあります。 さらに、ウキペディアの「ワーキングメモリ」の説明には、「認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。」とあります。 (※ウキペデ

子どもの「聞き逃し」へのアプローチ②ほっこり授業で解決!

頑張って「聞こう」とさせなくていいんです もともと「短期記憶」の保持が難しい子どもに、先生が頑張って「聞かせよう」とすると、指導にかなりのエネルギーと時間が費やされます。 「聞く」ことが苦手な子どもは、クラスに1人や2人ではないからです。先生の指導が「音声」に偏っている場合、もっと「聞かない」子の数は増えます。先生が頑張ることで、音声情報がさらに増える悪循環になりがちです。 先生たちにも言い分はあります。「発表した子に、肯定的評価をしなさいといわれました」とか「聞いてな

ほっこりできる授業「自己の存在」を求める子どものための3つのキーワード

知識ではなく「自己の存在」を求めている子ども 子どもから「勉強ができるようになりたい」この言葉が出てくると、すかさず、先生は「いっぱい勉強すると頭がえらくなる」と言い、黙って指示されたことをひたすら続けるように言う・・こんなイメージを想像しませんでしたか? さて、皆さんの幸せのイメージとは、どんなものですか?家族の団らん?好きな趣味に没頭?自然と一体になる? 幸せの時はゆっくり時間が過ぎていませんか? 学校は、せわしいです。今やタブレットで次々と出てくる問題にゲーム感覚で