週刊少年ジャンプにまつわるエトセトラ
読者が求めているのは情報よりエピソード
あるブログポータルサイトの募集ページにはこう書いてあります。
なるほど、自分に欠如しているのはこれなのかもしれない。ということで、週刊少年ジャンプの発売日である月曜日にコンビニで繰り広げられる、大人の陣取り合戦にまつわるエピソードについて書いてみましょう。
週刊少年ジャンプ4月23日月曜日発売は、GW前ということで、21号と22号の合併号です。よく見るとおおよそB5大ぐらいの大きなしおりのようなものが挟んであります。
4月28日から5月6までのスケジュールが書き込めるようになっているこのしおり。主たる目的は次号である週刊少年ジャンプ23号の発売が次週の月曜日ではなく、5月2日水曜日になるという告知のためです。
黄金期には650万部を売り上げたと言われるいわゆる週刊少年ジャンプですが、最近では、その販売部数は200万部を割り込んでいるというニュースもチラホラ聞こえます。
会社の帰りに週刊少年ジャンプ買ってきて!
帰るコールならぬ、帰るLineの返事で少年漫画雑誌を買ってきてという指令を受けて、自宅最寄り駅近くのコンビニに立ち寄ります。
雑誌コーナーの前には、週刊少年ジャンプの立ち読み目当の男性がズラッと並んでいます。
「普段、コンビニで雑誌なんて買わない私でも週刊少年ジャンプが置いてある場所が一目瞭然なのでかえって好都合」
と、良いほうに解釈して、お目当ての週刊少年ジャンプを1冊取りに行きます。
コンビニに並ぶ雑誌の部数は限られており、売り切れると追加で入荷することはありません。店に置いてある週刊少年ジャンプの多くは、立ち読みをする人の使用感がついており、その中からできるだけキレイなものを探します。
週刊少年ジャンプの入荷数は、家の近所のどのコンビニでも多めとなっており、雑誌コーナーのラックの下の部分にも何冊か積み上げられています。
ラック部分にある週刊少年ジャンプは立ち読み隊に多かれ少なかれ読まれており、ラックの下の部分に積み上げられているものは比較的使用感が少ないように見えます。
その山の最下段から1冊抜き取って帰ろうとすると、私がいる、狭いスペースを目指して新たな新たな立ち読み隊が現れる盛況ぶり。
この立ち読みしている人の中で、買って帰る人がいればいいのに
週刊少年ジャンプ紙版は270円。電子版は250円。バックナンバーになるとさらに半額の120円で買えるのに、売れ残ったら返却されてしまうのに。漫画家の先生方、毎週、毎週の締切りに間に合わせるように働く人たちの苦労の結晶なのに。
「長く読んでいた漫画が連載されている雑誌が紙版で発行されなくなり、電子版だけになったけど、どこの電子書籍ストアで買えばいいの?」
と、知人に相談を受けることもある昨今。週刊少年ジャンプがそうなるのはまだ先でしょうが、いつかはそんな時がくるのでしょうか。
いろいろ複雑な思いを懐きながら、週刊少年ジャンプを心待ちにしている家族に届けるべく家路につくのでした。
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