【協力者】宿泊者へ差し入れをしてくれた近隣の飲食店のみなさま

2020年5月22日 19:07

3月に開始した帰国困難者を受け入れるRoom for Rescueプロジェクトは、実はたくさんの協力者が存在しました。その中の1つが、金沢の飲食店のみなさまです。

きっかけは、4月15日に放送された石川テレビの「石川さん Live news」にわたしたちのプロジェクトが取り上げられたことでした。

この放送を見て、宿泊者が日々スーパーのおつとめ品（おつとめ品自体はとてもおいしいです）を買っているリアルな状況を知ってくれた近隣の飲食店から連絡をもらうようになりました。

ちなみにその時の金沢の飲食店のみなさまも、状況としては我々と変わらず、休業を決めたり、銀行の借り入れを申し込んだり、テイクアウトに挑戦してみたり、大変な困難を迎えていたはずです。
そんな中、「宿泊してる海外の人に金沢のおいしいものを食べさせてあげたい！」という連絡がもらえたことが尚更嬉しかったのを覚えています。

カフェ・アルコ・プレーゴ

こうして「差し入れ」は始まり、テイクアウトで余ったお弁当や飲み物、お菓子からなにからたくさんの金沢が街の人の手から宿泊者に届けられました。

ちなみにこれはコンシェルジュが用意した「GreetingBoard」という、非対面の中でゲストとコンタクトややり取りができるボードで、差し入れが始まった日から、差し入れへの感謝の感想が猛烈に書かれていました。

パエリアパーティーをやった日

さらにある日、私のFacebookコメントをきっかけに、金沢の老舗のお寿司屋さんと新進気鋭のスペイン料理屋さんのコラボが生まれました。

お寿司屋さんの大将が能登のお魚を仕入れてくれて、スペイン料理屋さん自慢のパエリアの上に載せる、豪華な料理を提供することができました。

このときにはテイクアウトとして販売も行い（もちろん過密を避け、屋外で十分な対策を取りました）、売上は漁師さまに寄付をしました。

この模様は新聞にも取り上げていただき、街にも前向きなニュースを届けることができたと思います。
https://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20200512303.htm

逆差し入れをもらった日

すでに1ヶ月以上滞在してくれているイタリア人の宿泊者からある日申し出があった。「いつも差し入れをもらっていて感謝をしている、僕も自分の国の料理をみなさんに振る舞いたいので、キッチンを貸してくれないか」。
もちろんOKだよ、と伝えると、その週にパスタをたくさん作るから待っててね！と言われ、カルボナーラスパゲッティを作って振る舞ってくれた。

差し入れをしてくださった飲食店にも感謝をしているけど、逆に宿泊客から食事を振る舞われると思っていなかったので、本当に喜んでもらえたんだろうなと強く思った。