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高級車を長く乗って節約する

21歳の時に自動車免許を取得した。この年齢で車を乗れるようになるというのはどちらかというと遅い。というのは愛知県ではほとんどの人が18歳になったら教習所にいく。数か月で免許を取得する。とったら当たり前のように車に乗る。随分と前でのこと。愛知県ではそれが普通だった。わたしはまずカローラの中古車を乗り回した。

その後東京に来て車が乗りたくてしかたなかった。なんとか無理をして買った。カローラからカリーナにしてしばらく続いた。そして45歳になったときどういうわけかトヨタの人に高級車を勧められた。あのクラウンだった。新車ではなく中古車を買った。2003年製でもう20年所有している。

今月は10回目の車検がある。そこで近くの整備工場の人と話す機会があった。高級車を長く乗ること。節約につながり贅沢な時間を使えますね。この文章ではいろいろと車のことを考えている人に向かって書いてみます。要点は40歳を過ぎたら高級車を思い切って買い乗り続ける。それが一番得をするという内容です。いくつか条件があってそれも書きます。

ひとつはトヨタの販売店にいる担当者との偶然の出会いがあったこと。その人との会話がスタートだった。販売店の中でも親切に教えてくれる人だった。なにより車のことが好きで大切に車を手入れしていた。出会うことができたのは幸運だった。というのはなんでも相談できたからだ。

運転の仕方。手入れの仕方。洗車の仕方。事故が起きた時の対応。なんでも教えてくれた。無料だった。お付き合いをして8年くらいが過ぎたころ。そろそろ高級車にして長く乗った方がいいと教えてくれた。わたしは信頼をしていたのでそのとおりにした。クルマがあるのか。それがクラウンだった。

20年近く乗っている。このクラウンというのは長く乗れば乗るほど味が出てくる車である。車としてすでに完成している。エンジンは20万キロまで問題なく走れる。この距離は地球を4周半するくらいの距離。それだけ走ってもメンテナンスをしっかりすればほとんど故障がない。ほかの車種にはあてはまらないだろう。

次に長く乗ると決めたのならばタイヤもしっかりと選ぶとよい。買って3年くらいがしたところでタイヤ専門店に相談に行った。いろいろと要求をいったところ文句のつけどころのないタイヤを紹介してくれた。それはブリジストンのレグノだった。店のスタッフがいった。これで文句が出るのなら売るタイヤがないと。そのまま聞いて結構高くつくレグノを買った。まさかだった。

レグノというのはコンフォート・タイヤといって乗り心地を追及した製品だった。それをつけて高速をはじめて走った時に驚いた。これほど静かで安定しているのか。80キロに加速してもなにも振動がなかった。そして100キロでもほとんど変わらない。ゴーという音がスーという音に変わった。静かすぎて加速しているのかどうかも忘れるくらいだった。

わたしはレグノを使用して14年になる。ただ3万キロ、3年くらいで交換時期になるというところが気になる。それでも低燃費というところがさらによかった。

信じられないかもしれないけど2.5のエンジンでリッター10キロという走行ができる。長距離になればなるほど低燃費になる。ときどき11キロを達成することがある。ありえないことだ。計測すると本当にこれだけの距離が出る。

整備士たちといろいろ気になるところを相談できた。クラウンというのはとにかくよくできた車。整備をきちんとしていればかなり長く乗れるのだ。お買い得ということを口をそろえていう。そのとおりで大きな故障がない。ところどころ気になる箇所はでてきている。けれども20年が経過したことを考えれば致し方ない。問題はそういう人たちと車に出会えるかどうかだろう。

たまたま熱心な販売員の人からの勧めで買った高級車。タイヤに詳しい専門店で進めてもらったコンフォート・タイヤ。懇意にしている整備工場。それらの条件は節約志向のカーライフにぴったりだった。というのはディーラーは予備整備といって結構フルに整備を提案してくる。そのため一般の整備工場よりも3割程度高い。高級タイヤは確かに2~3割程度高い。買うときにコストパフォーマンスが気になる。ただ乗っている間は低燃費は実現できる。

40歳を過ぎたら高級車を買い節約志向で長く乗る。そんな乗り方をお勧めしたい。