漁具店で もらったマグロに ワビいれる

デザインを依頼している成田さんに完成間近で、ほぼ白紙に戻すかのような提案をし、忙しい時間を縫って、受けてくれている成田さんにまず、詫びを入れる。
拳骨いっぱつとんでくるかと思うような場面ではあったが、その後も話を聞いてくれた。まるで、仏のように。(なりたさん 夜道を照らす 仏かな)
そして、なんと、帰り際にとれたてだというマグロをいただく。
帰路につき(正確には途中)、すぐにマグロを切り分け、さらにもる。(正確にはもってくれた)醤油を泳がせた切り身にワサビをのせるときに、もう一度、成田さんにわびを入れる。口の中で、マグロとワサビのハーモニーに舌鼓をうちながら、成田さんとのやりとりを振り返っている様子をよむ。

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