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フリジアン

 フリジアン・スケールの構成音は
1、♭2、♭3、4、5、♭6、♭7です。
Cフリジアンであれば
C、D♭、E♭、F、G、A♭、B♭となります。
ナチュラル・マイナー・スケールとの違いは
♭2だけです。
この♭2をフリジアンの特徴音とします。


譜例1


図2

5弦から始まるフリジアン


フラメンコで使われるフリジアン


 フリジアンで印象深い音楽はやはり
フラメンコです。
よく使われるkeyはEフリジアンです。
(ミの旋法ともよくいわれます)
フラメンコギターはカポタストを多用するので、
実際のkeyは変化しますがコードフォームはただ
平行移動するだけなので、やはりEフリジアンを
演奏する感覚に近いです。


譜例2 

 譜例2はEフリジアンです。
Cメジャー・スケールの3番目の音から
始まったとも考えられます。

譜例3

 譜例3は
Eフリジアンのダイアトニックコードです。

譜例4


 譜例4は、Eフリジアンの特徴を
活かしたコード進行です。
コード進行はダイアトニックコードである
Em7とFM7の2コードを使い、
リズムはフラメンコの
ソレアにしました。
このコード進行をバックにEフリジアンで
アドリブをとってみるとこのスケールの
響きを感じることができます。
特徴音であるファの音を意識的に
使ってみましょう。


そして、フラメンコのコード進行
  

譜例5

 譜例5は譜例4と同じリズムですが
EマイナーコードがE(メジャー)コードに
なっています。
本来ダイアトニックコードでは
Eコード(ソがシャープする)ではなく
Eマイナーコード(ナチュラルのソ)に
なるはずです。
しかし、フラメンコではこの変化させた
E(メジャー)コードを使うのが流儀です。


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