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FFXのシード調整について

はじめに

これは筆者が色々なものを読み漁って、色々調査したりコピペしたりして、ツギハギ作った記事となるので色々間違っていると思って読んで欲しい。
基本的に一次資料として、FFXの海外走者であるGrayfox氏の記事を読むこと。

自分が記すのはあくまでも概要。
詳しい動作については、リバースエンジニアリングしてる訳でもないので分かっていない。
Grayfox氏が公開されてるツールを使って、自分なりに色々やってみて分かったことを以下にまとめていく。


そもそもシードって何?

シード値というのはゲームの乱数を作る際に元となる値のこと。
シード値が元になり乱数を生成する為、擬似乱数と言ったりする。

例えばマインクラフトであれば、シード値を指定することで、どのPCでも初期配置や周辺の地形が全く同じものを生成するようになる。

FFXにおけるシード値の役割

昨今FFXにおいて、シード値を指定してRTAをプレイすることが主流になっている。
それはひとえにシード値を基にして、敵の編成・ダメージ値・ドロップ品などのテーブルが生成されるから。

これによりドロップ表を確認して終盤まで逐次調整を行うことで本来は7%程度の確率でしか入手できないエンカウント無し装備を確定で入手したり、ダメージ表を確認して本来不必要な回復行動を挟むことで特定のタイミングでクリティカルヒットを意図的に出したり、ヨウジンボウにオーバードライブゲージ満タンで840万ギルを支払うといったことをすることなく、オーバードライブゲージ未使用の上256ギルでデア・リヒターを一刀両断してもらうことができる。(なお見出しの画像は16384ギルの模様)


FFXのシード生成と特定

FFXのシード値は2つのタイミングで生成される。
①ゲーム起動時
②ニューゲームを押した瞬間
このタイミングで生成はされるが、メモリ解析をしない限り、どのシードが選択されているかは不明。
そのため取得されたシード値がなんなのかを調査するために行っているのが、最初のチュートリアル戦でのダメージ把握となる。

以下のリンクはFFXの海外走者であるgrayfox氏がまとめているFFXのシードの情報。

最初のアーロン→ティーダ→アーロンの攻撃で得られた値をもって、今どのシードが選択されているのかを特定するのが乱数調整を行う一番最初の作業となる。

例として2022年12月31日のRTAinJapanでFFXのRTAの際にチュートリアル戦で得られた値が以下である。

289 131 536


これを先程の『HD Seeds』で見てみると、3087458977(Seed ID:159)が該当するシード値であることが分かる。


trackerツールによるシードの内容確認

以下のサイトで公開されているツールを用いて、特定のシード値を検索すると対象のシード値での動きを把握することができる。


今後ドロップする装備の種類の順番
ドロップ一覧
エンカウント表
ダメージ表

それぞれ敵を倒した時の今後ドロップする装備の種別やエンカウント内容、この先の戦闘で繰り出されるダメージ値などを知ることが出来る。

乱数調整に挑む走者はツール上で検索し、敵編成がどうであるか、クリティカルがどのタイミングで出そうか、ドロップ品の順番など様々な観点で吟味し、自分に合った手順を練り上げていくことになる。
(だからこそ2023年5月に発見された『Terra Skip』によって多くの走者が手順を練り直すハメに陥ったのだが、それはまた別のお話)


manipツールによるシード調整

FFXでは任意のシードを指定することができる。
しかし、実は言うといくつか手順を踏む必要がある。

1.上記リンクのmanipツールを起動する。

2.自分が使いたいシードを入力する。

参考のためRiJのときと同じもの()を指定

3.ツールと同じタイミングでニューゲームを押す。
※自分で計測するか5秒カウントダウンでニューゲームを押すか選べる

4.コケラくずのアーロン→ティーダ→アーロンの順でダメージを入力。

5.調整可能の場合は何時何分にニューゲームを押せばよいかカウントダウンが始まる。

6.調整できない場合は[Restart the game to reroll the mystery byte]の表記がでるため、3の手順から5の表記になるまで繰り返す。

さて、ここで重要となるのが『Mystery byte』という存在である。
というのもこいつがどう動くのか全く分からないため、それを特定する為に3の手順で『Mystery byte』を特定する作業をする必要がある。
ツールとの同期が1秒ズレるだけで、特定のシードへの調整ができなくなるため、このタイミング合わせは正確に行う必要がある。


『Mystery byte』とシード値

シード調整のときに重要になる『Mystery byte』は4つの区画で分かれており、その区画によって調整できるシード値が決まっている。
※なんでそうなるかは知らない

■『Mystery byte』0~63の範囲
Seed ID:64~127であれば調整可能

■『Mystery byte』64~127の範囲
Seed ID:128~191であれば調整可能

■『Mystery byte』128~191の範囲
Seed ID:192~255であれば調整可能

■『Mystery byte』192~255の範囲
Seed ID:0~63であれば調整可能

つまりシード調整の5の手順の際に『Mystery byte』が96だった為、Seed ID:159を調整することができたということ。
6の手順の際は『Mystery byte』が9だった為、調整に失敗した。
ただ『Mystery byte』が9のときに、Seed ID:159を諦めて、Seed ID:64~127の値を指定すれば、調整が可能であるということである。

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