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鄧小平 企業改革と金融改革 1986/12/19

這是鄧小平同志聽取幾位中央負責同志匯報當前經濟情況和明年改革設想是的談話要點。《鄧小平文選 第三卷》人民出版社1993年,pp.192-193(写真は播磨坂にて)

   我々の改革は一体何歩歩かねばならないのか。どれだけの時間で完成するのか。皆さんには研究してほしい。
 長期的に見て糧食問題はとても重要で、改革により農業発展が遅い問題(農業發展後勁問題)を解決する必要がある。企業改革は主としては国営大中型企業活性化(搞活)問題の解決である。
 さまざまな形式を用いて所有権と経営権を分離し(分開)、企業の積極性を喚起(調動)する、これは改革の重要な側面(方面)である。この問題は、我々の一部の同志の思想上はなお解決していない。主要には頭に染み付いた(固定観念に)しばられているためである(主要是老框框的束縛)。実際、多くの経営形式は、すべて社会生産力を発展させる手段、方法であり、資本主義が用いることができるが、同じく社会主義が用いることもでき、誰が使ってもよく、誰に対しても仕えるものである(爲誰服務)。
   企業の(管理権の)下層機構への委譲(下放)、政治と企業経営の分離(政企分開)、は経済体制改革であり、また政治体制改革である。下放はいつも障碍にぶつかる。現在機構はあまりに大きくなりすぎて(臃腫)、ある部などは1万人以上になっており、簡素化が不可避である。さもなければ、こんなに(機構に)人が多いので、婆さんの権限行使になる(婆さんは感情が希薄で行動がゆっくりとしたという意味)。(機構の)人というのは、中央機関工作に長く、多くはみな一定の知識がある。基層に行って工場長や、経営者に選出されて、自己の能力(本領)を発揮してはどうか。
 企業連合をすべきである。現在、電子工業は分散しすぎではないか。なぜ隣り合わせのものを結び付けて(以左鄰右舍挂鈎)連合させてはいけないのか?あまりに分散して、バラバラにやるのは駄目だ。それでは質量が高まらない。自動車工業は如何に組織できるか、研究すべきだ。自動車の輸出を、我々はできるようになるべきだ。企業集団を形成することは、力(力量)をつくることだ、(そうすれば)情報もまた一定集まってくるものだ。
 金融改革の歩みは少し大きな歩幅で進む必要がある。銀行をして本当に銀行ならしめる必要がある。我々のこれまでの銀行は、貨幣発行会社、すなわち金庫であり、本当の銀行ではなかった。金融問題について、我々の知識は不足しており、外国の専門家を顧問に招聘してもよいだろう。
 外国からの借り入れについては、具体的に分析することが必要だ。一部の国家は大量に借り入れたが、そのすべてが失敗だったということはできないし、得もあれば損もあった。(借り入れによって)経済的に落後した国家から、とても早く中等発達国家の水準に到達したものもある。我々は二つのことを教訓(藉鑒)とすべきである。一つは彼らが勇気をもって外国から借り入れた精神を学ぶことである。もう一つは、外国からの借り入れは適度であるべきで、過度に借り入れることは不要だということである。この二つの経験に注意すべきだ。外国から借り入れることを恐れなくてよいが、主要には生産の発展に用いるべきであって、財政赤字の解決に用いるのは、良くない。
 財政赤字問題を解決するには、基礎建設規模、とくに生産に直結しない建設規模(非生産性建設規模)が過度であってはならない。一部の支出は、中央はすべてを負担できない。中央の収入は少なくなっており、中央はそれほど多くは負担できない。地方からそして社会からお金を集め、その一部を基礎建設に用いる。我々はこの道を進めるだけである。また注意しなければならないのは、消費を高める必要はないこと、(消費の上げ方は)適度であることが必要だということである。
 全体として今年の経済情況は悪くない。予測されていたより良い。我々の改革には希望がある。

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#播磨坂

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