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すみだ北斎美術館

 2016年11月開館。妹島和世の設計で建物に特徴がある美術館。アルミパネル張りの特徴のある外観。アルミパネルは周辺の景色を写し周囲と溶け込むことを意図しているとの解説がある。素人目には奇をてらった欠陥建築に見える。
 下部は閲覧者入口、関係者入口、図書室,、講座室の4つのブロック。それが上部で統合されている。この設計のおもしろさはわかるがわざと感もある。ところがこの図書室、講座室の二つが全く機能していない。機能しない施設が1階にある必然性はない。この二つは必然性なく、設計の都合で設けたものではないか?
 外観のユニークな設計は、展示作品が現代美術ならこれでよかったかも。しかしこの形状は江戸時代の北斎の世界と接点があるのだろうか。この設計は、北斎とは無関係なのではないか?なぜこの形状が北斎美術館なのか?
 なかの展示については、常設展がおそろしく貧弱で北斎の全容を知るには物足らないのが残念だ。北斎美術館を名乗るのであれば、常設展が4階全フロアを使うほど立派であってほしかった。このちっぽけな常設展でカネを取るのは「詐欺」ではないだろうか。
 1階の図書室や講座室は100%無駄。和風の庭でも配してカフェでもおけばよかったのにと思う(なお女性来館者が多いのに、館内の女性用トイレの数が不足しているとの指摘がある。また隣接する公園の人たちが利用できるトイレが1階になく、地下に設置されていることも不便だと指摘されている。このトイレ問題解決のため、墨田区に提案したいのだが、明らかに不要で無駄な図書室や講座室を廃止して、1階の図書室を図書コーナーをもつカフェに、また講座室は大規模なトイレを改装してはどうだろうか。わずかな改装費で少なくとも公共施設としての利便性と評価は大きく改善するのではないか?)。
 アクセス 都営地下鉄大江戸線両国下車。徒歩5分。
    

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