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鄧小平 騒乱を許さない 1989/03/04

這是鄧小平同志同中央負責同志的談話。1989年3月4日。《鄧小平文選第三卷》人民出版社1993, pp.286-287

 我々は四つの現代化を進め、改革開放を進めているが、その鍵は安定である。私はブッシュと会談したが、ともかく安定が必要である。なんであれ安定を脅かすものにはすぐに対応(對付)が必要であり、譲ることはできず、後伸ばし(遷)もできない。外国人の議論を恐れる必要はない、彼らの議論は彼らに任せることだ。ただ我々が保守的だ(不開明)と罵っているだけのことだ。長年我々はたくさん罵られてきたが、罵られてひっくり返ったかい(駡到了嗎)?結局、中国人のことは中国人が自分でする。中国は騒乱できない、この道理を繰り返し(君たち幹部は 福光)話す必要があり、どんどん話すべきだ。話さないと、まるで道理が(自分たちに 福光)ないかのようだ。中国は騒乱を許さないという、一つの信号を出す必要がある。
 形勢をみるには、中国の労働者、農民、知識分子と大多数の学生は改革を支持していることをみるべきだ。同志諸君,機会には落ち着きが肝心だ(遇事要沉着)。
 台湾は我々が四つの原則を堅持することに絞って責めているが、(これは)四つの原則の堅持を捨て去れないことをまさに証明している。4つの堅持がなければ、中国はすぐに乱れてしまうだろう。
 当然、時局をコントロール(統制)するには方法に注意するべきだ。集会、結社、デモ、アピール(示威)、新聞、出版などの方面の法律と法規を含め、立法をとくに引き締める必要がある。違法なものはすぐに取り締まるべきだ。中国は勝手な恣意デモを許すことはできない。もし365日、毎日デモで、どんなこともする必要がないというなら、外国資金もまた入ってこない。われわれはこの方面の統制を少し厳しくすることで、外国商会の対中国投資への影響を避けることができる。まさに真逆にすることで(恰恰相反)外国商会は一層安心できる。我々が国内外に明白にすべきなのは、安定のため統制を強めるのは、改革開放をさらに十分に進め、現代化建設を進めるためだということである。
 この10年のわれわれの最大の失敗は教育面にある。青年の政治思想教育は十分行われなかったし、教育の発展も十分でない。知識分子の待遇はあまりに低い、この問題は何としても解決が必要だ。

#鄧小平

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