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鄧小平 安定が必要 1989/02/26

這是鄧小平同志會見美國總統佈什是談話的一部分。《鄧小平文選第三卷》1993年pp.284-285

 中国の問題は、全てに増して安定(穩定)が必要だ。安定した環境がなければ何もできない。すでに得た成果も失われる。
 中国は改革開放を必ず支持せねばならない、これは中国問題解決の希望である。しかし改革をするには、まず安定した政治環境が必要である。全体として言えば、中国人民は改革政策を支持しており、圧倒的多数(絶大多数)の学生は安定を支持しており、彼らは国家が安定から離れる(離開國家的穩定)と改革開放は不可能だ(談不上)と知っている。
 われわれはすでに建国以来の歴史事件の是非、とくに「文化大革命」の誤りに対して、適切な(恰儅的)評価を行った。毛沢東同志の歴史地位と毛沢東思想に対して、また適切な評価を行った。毛沢東同志晩年の誤りの批評は過度であってはならず、常軌を超えてはならない、というのはこのような偉大な歴史人物を否定することは、われわれのの国家の重要な歴史の一節の否定を意味しているからだ。これは思想の混乱を生み、政治の不安定を導く。
 中国はまさにとくに経済を発展させることに注意力を集中しなければならない過程にある。もしも形の上で民主を追及すれば、結果として民主を実現できないことになり、経済も発展できず、国家にはただ混乱が生まれ、人心は弛緩した局面となる。この点でわれわれには深刻な体験がある。我々は「文化大革命」の経験を通して、その悪い結果をすでに見ている。中国人は多い、もし今日このデモをし、明日はあのデモをし、365日毎日デモがあるということでは、まったく経済建設を行うことは不可能だ。我々は社会主義民主を発展させねばならない。しかし焦って(匆匆忙忙地)行うのは駄目だ。西欧そのままはさらに駄目だ。もしわれわれが現在の10億人で多党競争選挙をすれば、「文化大革命」中出現したあのような「全面内戦」の混乱局面が必ず出現する。内乱はいつも鉄砲を用いるわけではないが、げんこつや棒を用いても、ひどくなりうるものだ。民主は我々の目標だが、国家には安定の保持が必須である。

#鄧小平 #文化大革命

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