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鄧小平 四項基本原則教育を強め、改革開放政策を堅持せよ 1987/01/20

這是鄧小平同志會見津巴韋總理穆加貝時談話的一部分。1987年1月20日。《鄧小平文選第三卷》人民出版社1993, pp.201-202

 最近我々の方では、学生の騒擾であるとか、党の総書記の交代(更換)とかが発生した。この2つのことは関係があり、われわれはすでに処理を終えた。なぜ学生が騒いだのか?根本的にはわれわれの指導が軟弱であることの現れだ(反映了)。我々は四項基本原則堅持を説いているが、これはいつも四項基本原則を用いて人民を教育する必要がある。この数年間、資産階級自由化思潮がずっと存在しているが、反対は尽くされていない(反對不利)。私が何度もこの問題を注意すべきことを強調したが、実際工作のなかで我が党の指導は力がなかった(領導不力)。これは胡耀邦同志の重大な誤りである。それゆえ党中央は彼が提出した総書記辞職の請求を受け入れたのである。学生の騒擾と総書記の交代はいずれも小事ではないが、我が党にはこれらを処理する十分な能力がある。我々の胡耀邦同志の問題の処理は情理にあったもので、処理はとても温和だといえ、問題はまた速やかに解決された。学生の騒擾もまたとても上手に解決された。この両件の処理は、我々の党の路線、方針、政策に全く影響を与えうるものではなく、我々の対内政策、対外開放政策にも影響を与えうるものではなく、また政治体制改革にも影響を与えうるものではなく、ただ我々の党と人民を、我々の歩んでいる道が正確であることについて、さらに覚醒させ、また信頼を深めさせた。両件が生じたとはいえ、すべてはそのまま(照常)進められ、なんの変更も起きない。このことを私は同志諸君に言わねばならない。
 この八年間、我々の党の十一届三中全会が制定した路線は、方針、政策は順調に貫徹され、国家は明らかに発展し、人民生活は確実にこれまでとは明らかな改善があった。学生の騒擾もまたこの現実を否定(否認)できない。八年間の成功は、主要な原因は我々の政策が中国の実際情況に立脚し(立足)我々自身の努力に立脚しているからである。我々の目標は現実的で、人民生活水準の引き上げは長期奮闘の過程にある。建国以来我々が何回か犯した誤りは、全てあまりにも急ぎ過ぎて、目標が高すぎ、中国の実際からかけ離れていたからであり、その結果発展はかえって遅くなったのである。社会主義を行うことは、容易なことではない。
 国家が本当の政治(的)独立を獲得するには、貧困から抜け出る努力が必須である。そして貧困から抜け出るには、経済政策においてまた対外政策上いずれも自己の実際に立脚することが必要で、自分で障害を置く必要はないし、世界の外に孤立する必要はない。中国の経験によれば、世界の外に自己を孤立させることは(発展に)不利である。発展するには、対外開放、対内各を堅持せねばならない。上層建築領域の政治体制改革を含めて。中国が行っている開放政策は正しく、とても多くの成果を得た。もし不足するところを言うとすれば、開放がまだ十分でないところだ。我々は開放を継続し、さらに開放しなければならない。なぜなら我々が受け入れる能力は大きく、加えて我々は正確な政策があるので、もしなにか消極的なものがあっても我々の社会主義制度の根本に影響を与えることはないからだ。人民に四項基本原則の堅持を教育すること、これが我々の事業の健全(健康)発展に根本的に保証を与える。

#鄧小平 #胡耀邦


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