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David Ricardo 1772-1823

リカード By David Henderson
Cited from Econlib.org

 David Ricardoは大きな成功と永続的な名声の双方を達成した稀有な人の一人である。彼の家族が、ユダヤの信仰に反した結婚を理由に彼の相続権を奪ったあと、彼はstockbrokerかつloanbrokerとして資産を作った。彼が死んだとき、彼の土地estateは今日の価値で1億ドル以上の価値があった。27歳のとき、Adam Smithの『諸国民の富』を読んで彼は経済学に強く引き付けられた。彼は37歳のとき、最初の経済学論文を執筆し、それからは続く14年間、死ぬときまでプロの経済学者として過ごした。
 経済学者の間でRicardoが最初に注目されたのは、地金論争のときである。彼は1809年に、イングランドのインフレーションは、イングランド銀行の銀行券を過剰発行する気質propencityの結果だと書いた。簡略化して言えば、Ricardoは、貨幣数量説the quantity theory of money、すなわち今日マネタリズムとして知られているものの、初期の信奉者であった。
 『穀物の安い価格が公債の利潤に与える影響についての評論』(1815)において、彼は今日、収穫逓減の法則と今日知られるようになったものを明らかにしたanticulated。それは、経済学の最も著名な法則の一つであり、一つの資源が固定されているもとで、例えば一定量の土地に、より多くの労働と機械が使われると、追加の産出量は減少するだろう、ということを主張している。
    リカードはまた、小麦の輸出を制限していた保護主義的穀物法に反駁した。(そして)自由貿易を論じる中で、比較優位と呼ばれている、比較費用の考え方(訳注 比較生産費説)を定式化した。(それは)今日自由貿易についてのほとんどの経済学者の信念の主たる根拠になっているが、少しわかりにくいsubtre考え方である。それはこういうことである、他国から安い価格で生産物を得られる国は、それを国内で作るより国内で作る場合より状態が改善している(better off)。
 たとえば、Poolandはワイン一瓶を5労働時間で、パン一つを10労働時間で生産する。Richlandはワイン一瓶を3労働時間で、パン一つを1労働時間で生産する。人は最初、Richlandはどちらの生産にも少ない労働時間しか要しないので、貿易に得るものはないと考えるかもしれない。

                        ワイン一瓶  パン一つ
 Poorland  5労働時間  10労働時間
    Richland  3労働時間  1労働時間
        ワイン一瓶  パン一つ  
 Poorland       パン1/2個  ワイン2瓶 
    Richland  パン3個   ワイン1/3瓶

 もう一度考えよう。 Poorlandのワイン生産コストは、労働時間ではRichlandより高いがわんパンで評価すると安い。ワイン一瓶ごとにPoorlandはパン1/2個をあきらめ、Richlandでは3個をあきらめている。それゆえPoorlandはワイン生産に比較優位がある。同様にパン一個ごとにPoorlandはワイン2瓶をあきらめ、Rochlandは1/3瓶をあきらめている。それゆえRichlandはパンの生産に比較優位がある。

   各生産特化  ワイン    パン
 Poorland   3瓶(+2) 
    Richland          4個(+3) 

 仮定     Poorのワイン2瓶とRichのパン2個が交換される
 
 貿易後     ワイン    パン  
 Poorland        1瓶     2個(+1)
    Richland   2瓶(+1)   2個(+1) 

 もし彼らがワインとパンを互いに交換するなら、Poorlandはワイン生産に特化でき、その一部をRichlandに輸出し、Richlandはパン生産に特化できる。RichlandとPoorlandは、貿易しない場合よりも状態を改善するだろう。
生産の変更shiftingによりPoorlandはパンを生産していた10時間を放棄するが、しかし再分配された労働はワイン2瓶を生産する。それがパン2個と交換される。貿易による結果は、Poorlandは余分にパン1個を得ている。Poorlandが得たものは、Richlandが支出したものではない。Richlandもまた貿易しないよりも得ている。ワインを生産する3労働時間でRichlandはパン3個を生産する。そしてパン2個がPoorlandのワイン2瓶と貿易される。Richlandはワイン1瓶を以前より多くもち、余分のパンも持っている。
  Ricardoの観察によれば、これら得られたものは、それぞれの国が比較費用が低いものに特化したことで得られている。
 サムエルソンやその他の経済学者たちが方程式の使用を一般化した時より1世紀前に、Rociardoは現在は不可欠とみなされている数学的道具を全く使わないで、複雑な結論にたどり着く神秘的な能力という点で、今なお尊敬されている。経済学者David Friedmanはそのことを彼の1990年の教科書Price Theoryで次のように表現した。「現代の経済学者が、リカードの原理を読むとき感じることは、エベレスト登頂遠征のメムバーの一人として山頂にたどり着いたときに、Tシャツとテニスシューズ姿の若者に出会った時に感じることとよく似ている。」
 リカードが数学という手段を使わずにたどり着いた主要な貢献の一つは、彼の地代理論である。リカードと緊密に付き合いながらも、しばしば正面からの反対者であったトマス・マルサス(の力)も借りながら、リカードはより多くの土地が開墾されると、農民はより生産性の低い土地を使わざるを得なくなると説明した。より生産性の低い土地の小麦1ブッシェルは、より生産性の高い土地からの1ブッシェルと同じ価格で売られるので、小作農はより生産的な土地により多くの地代を払おうとするだろう。結果は、小作農ではなく地主が、生産的な土地から得る者になる。この発見は時間のテストに耐えた。経済学者は、リカードの説明を、なぜ農業価格への補助が農民たちを助けず、農地所有者をより富ますだけなのかを説明するのに使っている。(また)経済学者は同じ説明を、タクシーの台数を制限する法律が、運転手への恩恵にならず、制限が課されたときに限定されたタクシー許可証の所有者の恩恵に帰するかの説明に使っている。

経済学及び課税の原理(1817年)序文
 土地の生産物―そのすべては、労働、機械、資本を組み合わせたものを用いて、その表面から引き出されたものだが、社会の三つの階級の間に分配されている。すなわち、土地の所有者、耕作のために必要なstockすなわち資本の所有者、そしてその勤勉により耕作するところの労働者の間に。
 しかし社会の様々な段階において、これらの階級のそれぞれに、土地の全生産物が、地代、利潤、賃金の名前で割り当てられる割合は、本質的に異なるであろう。主として、土壌の実際の豊かさ、資本と人口の蓄積(の程度)、そして農業で用いられる技術、賢明さingenuity、道具(の程度)に応じて(異なるであろう)。
 この分配を決定する法則が(何かを)決定することは政治経済学の主要問題である。(政治経済学は)Turgo, Stuart, Smith, Say, Sismondiらの著述により科学として多いに進歩したが、彼らは、地代、利潤そして賃金の本質natural courseに関して満足すべき情報を、わずかしか提供していない。
 1815年にマルサス氏はその『地代の本質と進歩についての考察』において、そしてOxfordのUniversity CollegeのFellowの『資本を土地に用いることについての評論』において、ほぼ同時に地代の真実の原理をこの世界に提供した。それがなければ、利潤と賃金への富の進歩の影響を理解したり、社会の様々な階級に対する課税の影響を十分に追跡することは不可能である。特に、課税されたものが、土地の表面から生産されたものである場合には。私が言及した、アダムスミスやその他の有能な著述家は、地代の原理を正確にとらえていないと、私には思えるののだが、多くの事実を見逃している、それらはただ、地代というものが完全に理解されて初めて発見することができるのだ。(以下略)



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