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台湾民主化之路 李登輝 2006filmー李登輝の逝去2020年7月30日に寄せて

台湾民主化之路 李登輝   この記録映画は2年ほど制作期間をかけて2006年7月10日に試写会。その後、7月13日夜,台視主頻道で放映されている。民主化に向けての台湾の歩み、李登輝の人生や考え方が良く理解できる。なお李登輝が亡くなったのは2020年7月30日である。

追思台灣民主先生李登輝特輯     鏡周刊2020年7月30日
    1965年に米国は台湾と断交。米国からの援助借款が停止される。国際的にもそれまでとは逆に台湾は孤立した。蒋経国は「台湾化」政策を進めた。民営中小企業の輸入代替工業化(さらに輸出志向工業化)を進めた。これは農業から工業への産業転換でもあった。1972年に蒋経国に見込まれて政務委員に着任した李登輝は、この間、工業化に伴い、農民の所得が著しく低くなるなどの矛盾に対して、農民の生活を改善するための一連の政策を蒋経国に提言。蒋経国もこれらの政策を取り入れる開明的態度をとったという。土地税(田賦)を実物に変えて現金払いとしたこと。農地保護、農民免税、機械化、肥料換穀の廃止など(戦後行なわれた農地改革についての李登輝の評価や役割も気になる)。これについては以下の板垣論文参照。

後藤昭八郎「台湾における土地改革と工業化」『政経論叢』(明治大学)37巻3-4号1969年7月, 275-300
板垣啓四郎「台湾における農業生産の多様化と営農システムの進展過程」『農村研究』(農林水産省)80号1995年3月, 50-66
陳振雄「戦後の台湾の経済発展における農地改革の役割について」『地域政策研究』(高崎経済大学)5巻1号2002年, 59-79
北波道子「戦後初期台湾の農地改革と四大企業払い下げについて」『関西大学論集』67巻4号2018年3月, 603-625

香港人給台灣人的忠告    2019年7月6日

一国二制度

香港と台湾の今後(2019年9月9日)    2020年6月末香港国安法(香港特別行政区維護国家安全法)が施行され、事実上、香港の民主主義は存続が困難になった。思想や信条の自由が香港から失われた、と批判されている。香港がもっていた国際都市としての魅力の大きな要素は、この自由だったはずだ。中国のほかの都市にはない魅力はこの自由だったはずだ。それを奪ったのでは香港という都市の性格が基本的に変わってしまうのではないか。台湾では、このような香港情勢を受けて、中国政府と一国二制度への信頼は根本的に揺らぎ、国民党ですら一国二制度を公然と拒絶するようになっている。台湾では総統就任(2016年5月)後、一旦は低下した蔡英文への支持が2018年末を底に香港情勢の緊迫とともに再び高まった。中国政府は香港の治安を重視するあまり、一国二制度という国際的な公約を破ることで、対台湾政策で取り返しのつかない、決定的に大きな誤りを犯したのではないか。

我們的海關天空  2020


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