マガジンのカバー画像

杜潤生(1913-2015)、于光遠(1915-2013)

34
党内民主派と言える二人。中国の土地改革の指導者であった杜潤生(1913-2015)。清華大学で物理学に進学後、革命活動に転じた于光遠(1915-2013)。中共中宣部。国務院政治… もっと読む
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

陳子明《顧准、李慎之の趙紫陽の思想への影響》 2011

 陳子明《顾准,李慎之對趙紫陽的思想影響》在《趙紫陽的道路》晨鍾書局2011年,pp.203-215 (この文章は表題から、顧准と趙紫陽(チャオ・ツーヤン 1917-2005)との関係が語られているのではないかと注目した。まず語られている認識は、私がもともと趙紫陽を読んで感じていたことと変わらない。ポイントは、顧准を読んでから趙紫陽の認識には大きな変化があるということ。私自身も感じていたことだが、それを再確認でき、中国人で私と同年代の陳と共感できることはうれしく感じた。さらに

姓社姓資論争 中国経済用語

 株式会社制度を導入する際に中国で行われた論争。1990年代初頭。導入支持派は株式会社そして株券市場の姓は社会主義であって、資本主義ではないと論じた(以下は《中國的股份公司與股票市場:姓“社”不姓“資”》在郝繼倫著《中國股票市場發展分析》中國經濟出版社2000年, 9-10の翻訳)(写真は成城大学。左が8号館。右が5号館。)  中国社会主義制度のもとにある株式会社そして株式会社(股份公司)と互いに補完的制度として設立された株券(股票)市場の姓は、社会主義かあるいは資本主義か