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毛沢東(1893-1976)

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写真は徐州から南京に向かう毛沢東 1957年3月19日
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2020年4月の記事一覧

七千人大会 1962/01/11~02/07

 これは1962年1月11日から2月7日まで北京人民大会堂で行われた拡大中央工作会議のこと。その後、中南海西楼会議室で2月21日から23日まで中央政治局常務会義が開かれた。後者は「西楼会議」と呼ばれる。この7000人大会から西楼会議への展開は人によってニュアンスが異なる。ここでは比較的近刊の黃崢《風雨歷程 晚年的劉少奇》人民文學出版社2018年pp.135-143を用いてまとめた。よく見られる、毛沢東の感情についての表現:七千人大会で毛沢東が立腹したなどーを省いている。客観的

北戴河会議から四清五反へ 1962/07-63

黃崢《風雨歷程 晚年的劉少奇》人民文學出版社2018p.149-152をまとめた。   1962年7月25日から8月24日。北戴河と呼ばれる避暑地で中共中央工作会議が開かれた(中共中央が繰り返し長期間の会議を開いているのはよくわからない。激しい言葉が飛びかう反面、党幹部が避暑地で優雅に過ごしているようにも見える。)。これに参加しているのは毛沢東、劉少奇、周恩来、朱徳、陳雲、林彪、鄧小平など。各部門中央局、各省市自治区の責任者。ここで毛沢東は8月6日、一部の同志は思想混乱に陥